偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

ニュージーズ

公演ができて本当によかった。去年中止になった舞台で1番残念だったのがニュージーズ。ヘアスプレーとかスクールオブロックとか、まだ中止になったきり再開の予定がないものもあることを思うと奇跡だと思う。


いちいち感極まってしまい、とても一回だけの観劇では受け止めきれなかった。去年なら2公演チケット取れていたのにと思うと残念でならないけど、全て受け止めきれなくてもこの一回を大切に見るしかなかった。大我を見れないことも多々あったけどしょうがない。


喜一くん見つかるかなと不安だったけど双眼鏡で発見してそれからもう追いかけてしまった。ビリーエリオットにはなれなかったけど、良い舞台に出られて良かったね。きっと喜一くんの実力で勝ち取った役だよね。オリジナルと振り付けが違うということは、喜一くんだから作られた振り付けがあるんじゃないかなと思う。割と前半の側宙とか、ロンバクとか。アンサンブルの中で笑顔が目立つ喜一くん。ニュージーズのエネルギーと舞台に立つ喜一くんの喜びに溢れてて見てて何度も涙が出た。

再演を繰り返して何度も出てほしいな。まだまだ若いしやれるよね。


大我も登場からビックリした。あの線の細かった大我がストリートで生き抜く逞しさを立ち姿からも感じる。少し体重増やしたのかなぁ?汚れメイクのせいもあるだろうけど骨太なリーダーらしい姿と、パワフルな歌声で圧倒された。今回若手の役者達が素晴らしくてピューリッツァさん、影が薄かったわ。拍手に力も入っちゃう!しょうがない。


ストーリー的にはなんだか昔の話って感じではなくてまさに今っていう、苦しい立場の人が搾取されてギリギリの生活も踏み躙られようとしてる、そんな話なので辛くて辛くて。

そんな追い詰められた状況でストライキって、単に雇い主に対する反逆じゃなくて、身を犠牲にすることなんだよね。自分たちの収入も絶っての抵抗、すごい過酷だなぁって今更ながら感じた。


ロマンスシーンになると突然屋上のセットが現実味を消して2人乗せて上がってくのはちょっと笑ってしまったけど、オリジナルじゃない振付でもこれはこれで満足した。タップ選抜チーム(もっとやろうで残る人たち)に喜一くんいたのも嬉しかったな。バレエもタップもアクロバットもありで、なんでもこなすアンサンブルさん達すごいし、若き才能が何人もいるんだなぁと。


今回1公演しかチケット取れなくて悔しかったけど日生劇場でやってくれたからどの席に当たってもストレスないし(いい席ではなかった)、満足できた。ただやっぱり何度も見たくなるのでまた近いうちに再演してほしい!!その時も喜一くん出ますように!