偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

断面の世代

束芋さんの、行ってきました。

気に入ったのはエントランスの団地層。

この前ハウスっぽいテイストもあって、なにより場所がいい!

束芋さんがただのアニメーションアーティストじゃないってとこがすごくわかる。

メインのスクリーンもすてきだったし、横浜美術館の建物のデザインを活かした映像がすばらしい。

学芸員のレクチャーを聞いてきたんですが、模型作って何年も前から構想練ってたそうです。

そういえば原美術館でやった時も模型が展示されてたような・・・。

片付けられない人の部屋とか、大量の段ボールが仕舞われた部屋とか、いろんな部屋からありとあらゆるモノが落下していく映像です。

悪人の挿絵もよかったです。

長い1枚の絵が1週間分で、その中から巻物のように右から1日ずつ絵を切り取って挿絵にしてたそうです。

前日の絵とその日の絵がちょっとずつ重なって・・・。

夕刊の連載を見てなかったので話を聞けてよかった。

原画は白黒ですが、一部モニターに映されていたものは染みのように色が広がったり白黒に戻ったり、という動画になっていて面白かった。

油断髪。

髪ってこわいよねーーーーー。

というのが感じられる作品。

この作品で映像の裏話がありました。

R状になったスクリーンに4台のプロジェクターで映すのですが、隣のプロジェクターの映像と重なってしまう部分はほかより明るくなってしまうので境界をぼかすとか、スクリーンの上下も天井と床にはみ出すように映像を映して、境界をぼかすとか。

聞いてから見るとまた面白いでしょうねーー。

団断は、コの字型になったスクリーンで、天井から覗き込むように見る作品。

ちょっと短くて物足りなかったけど、洗濯機の中で回りながら携帯をうつ人とか便器で顔を洗う人とか、シュールで面白かった。

でもゴミ袋を持って部屋に戻っていく(階段を上がっていく)のは気付かなかったな~。

ちぎれちぎれ。

これはかなり見せ方に苦労したんじゃないかな~。

レクチャーではこういった空間作りの過程を図面とか模型の写真で説明してくれました。

余談をひとつ。

その模型の中に人が置かれてたんですが・・・まぁよくありますよね?

その人物が「嵐の櫻井くんです」だそうです(苦笑)

学芸員さんにもそんな話するか~??って思ったけど、束芋さん・・・

思わず笑っちゃいましたわーーーー。こんなとこで名前が出てくるとは!

BLOWもよかった。

こちらはスノボーのコースのようなU字型のスクリーン。

Uの底辺の部分に立って鑑賞しますが、その足元にも映像が・・・。

最後にもう一度、団地層を見て帰りました。

もうひとつ余談。

ええと、悪人の原画だったかな。

女の人のおしりにバーコードが付いてる絵があったんです。

その数字が気になって近寄ってみたら「19751130XXXX」(下4桁自身ないけど0030だったかな)

絶対これ、誕生日でしょーーーって思ったらやっぱりでした[emoji:i-179]

こういうの好き。