偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

たんでぃがーたんでぃ

宮古島の言葉で「ありがとうございます」

さとしくんの個展会場にそんな直筆(まさに毛筆)のメッセージがありました。

最初何なのか全くわからなかったのですが、頭の中で繰り返してたらピンときた。

これ沖縄っぽいなと思った瞬間に「タツノオトシゴ」のMIYAKOの文字がパッと浮かんで、もしかして宮古島言葉?って。

だいず うびゃいん

「だいず」は知ってたけど「うびゃいん」がわからない。

ホントに宮古島が好きなんだなあってホッコリしました。

個展、これで終わりかと思ったら地方開催があるようなので以下隠します。

もう一度チャンスがあるのなら是非見たい。

写真ではけっして味わえないものがそこにはありました。

ペンの細やかなタッチやインクの艶。

筆圧を受けたキャンバス。

貼り合わせたキャンバスの微妙に違う紙質や色。

板に描かれてるのか紙に描かれているのか。

コーヒー(?)の染み。

試し書きのような線。

絵の具の水分を吸って波打ったキャンバス。

こうして挙げてみるとやっぱり私は絵が好きみたい。

もちろんフィギュアもすごかった。

作品集を見るまであんなに小さいと思ってなくて。

現物の精密さに驚きました。

人形作家並だよな~って。

途中から1個ぐらいはみ出したボンドが見えないかと裏側ばっかり見てたけど、本当にきれいにできている。

ついに見つけたハットの裏のボンドはキレイに一周、同じ幅ではみ出してました。

タツノオトシゴ

色のない緻密な絵。

彼の言うリアルなモノとは違った1枚。

アルチンボルト的な手法。

気の遠くなるような細やかさと情報量。

思いもよらないアイデアのキャンバス。

そのままスケッチブックから破いたものと、なにやら曲線で切り取ったものと。

あの曲線の意味がわからない。わからなくて面白い。

スケッチブックも四種類ぐらいが適当に使われてて、あのセンスがたまらない。

近づいてみると恐ろしく精密な線がインクの独特の艶を持って描かれている。

だから写真じゃダメなんだな。

写真で見てもいいなと思ったけど、可能ならば現物を見るべき。

あの画面から受けるエネルギーは、写真では得られない。

無造作に貼られた「智」の書。

あの場所に会った作品の中で最も私好みの作品。

左上の「矢」の最後の点と「日」の最後の一筆が絶妙でなんて美しくて味のある文字を書くんだろう!と感心した。

伊達にTV番組の題字を書いてないなぁと。

やっぱり私は和紙墨で書いた文字が好きだ。

筆ペンだったりボードに書いたりするのとは全然違う。

滲みや掠れ、筆の強弱が手に取るようにわかる。

あれが欲しい。

売ってくれないかな(笑)

子供のころの文章と絵。

小さい頃の自分を「かわいかった」と書いてるのがホントかわいくて。

「母ちゃん」にそう聞いたんだね

作品集の後ろの4Pのポートレート

何枚あったんだろう??

さとしくんと思えないほどに(失礼)1枚残らず最高のビジュアルで

あまりのキュートさに狂うかと思った!!

あのサイズであの全部の写真、おいくらなら売ってくれるの??

グラフィティ。期待してたのだけど初だもんね。

下絵の多分最初に描いたものが1番良かったと思う。

もっとスプレーで描く絵らしくラフな線だけで描くところに良さがあると思うから。

懐かしの智のひととき。

沢山のこゆ~い作品を見てきた最後にあって、思ってたよりずっとカワイイ絵だった。

なんかキモイ絵ばっか描いてるなあ~って印象だったのだけど

「あれ?けっこうかわいい絵が多かったのね♪」なんて。

原画にちょこちょこコメントしてあったり色の指示が書いてあるのが面白かった。

緑か黒。どっちでもいい。みたいな(笑)

2時間弱いて、ゆっくり見られないものもあったけどさとしくんの思いとエネルギーを

たっぷり感じてきました。

やっぱりこの人すごいなぁと思いながら最後、募集してたコラボ作品のコーナーへ。

送られてきた絵も選んで展示されていたのだけどみんなすごい絵が上手!

イデアもぶっ飛んでてさとしくんもすごいけどこの人たちもすごいじゃん?

もちろん中にはそれで食べてる人もいるだろうしね。

きっとさとしくんも刺激になったんじゃないかな~。

地方巡業ってことで。

見たい人がみんな見れるといいな。

今回初めて彼を知って、作品に興味を持ってくれた人にもホントは見てほしい。

でもこの状況、どう考えてもそういう人は見るチャンスがないよなぁ。