偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

アマツカゼ

舞台を見てこんなに泣いたのは初めて…いや、2回目。

最初に見た時からの進化っぷりにやられました。

殺陣などの動きが抜群に良くなっていて、よりさとしくんらしくなって震えました。

今日が私にとって最後の観劇なのでひとつの表情もしぐさも見逃すまいと、がっつり双眼鏡でガン見。

台詞のない時の表情の変化とか、美しい指先の所作とか…。

静かに台詞を言う声も惚れ惚れしつつ。

で。

いつもどおりさとしくんを見すぎて感情移入せぬまま見ていたのですが。

最後の殺陣のあまりの美しさにナミダが止まらなくなり、そこから堤防決壊!

(ネタバレますよ?)

そこからは、カンパニーの舞台にかける「熱意」というか「エネルギー」みたいなものを直に感じて、ボロ泣き。

すでにストーリーが、ということではなくなってただただ感動。

決して近い席ではなかったので、こんなにも伝わってくるものかと不思議なくらい。

いや、むしろ前回見たときになんで感じなかったんでしょうね。

私のお気に入りのブロガーさんで舞台狂の方がいるのですが、その方が見る方の神経も研ぎすまされていないとダメだというようなことを言っていましたがそのとおりですね。

またきださんか~という邪念は取り除いて見なくちゃいけませんな!

そのうち「これでプーは見納めなんだ…」と気付き、最後の勇姿を焼き付けようと思ったのに、ナミダで見えない私。

めったに自発的スタンディングオベーションをしない私も率先して立ち上がって拍手。

客電が点いた後も「もう見れない」という寂しさと、さとしくんの勇姿にしつこく泣いてしまい、我ながらありえないこととなりました。

そう。

私にとってはコレが最後。

もう二度と、ナマプーを見ることはできません。

(…ですよね?)

さとしくんを育てた舞台がこのアマツカゼで終わる。

本当に感慨深くて、寂しくて、でも卒業式を迎えたような晴れ晴れしい気分。

千秋楽はこれからですけど、本当にステキな舞台をありがとう。

遠くの席まで「熱意」は伝わってきました。

で、内容について。

まず、アツヒロくんのシーンで劇的に良くなってるところがあって。

最後の凪との戦い&死までのシーン。

前回見た時と、台詞回しが全然違ったんです。

前はもっと普通に話をするような喋り方だった部分をものすごく凄んで溜めて、

簡単に言えばおおげさな感じで台詞を言ったんです。

芝居がかった、というような。

語尾を伸ばしてちょっと歌うような。

それが、不動のキャラクターとそのシーンの設定にすごく合っていて、めちゃめちゃ感動しました。

自然に演技するばかりが「巧い」わけじゃないんですね。

舞台ならではの台詞まわしがある。

それがとっても活かされてて、めちゃめちゃかっこよかった。

ここにも泣いた。

ホント、不動メインのスピンオフとかあったら見たいよ!

それとやっぱり、きださんは風助だと。

なんかはっぽーびじんの時の風助が思い浮かぶんだもん。

私はさとしくんの風助も、きださんの風助も見てない。

それでも「あの口が達つんだよ」のシーンは風助だってすぐわかる。

きださんのシーンだってわかる。

それを舞台のストーリーの中でさとしくんに繋ぐとこが好き。

だから自分で出ようって思ったのかなぁ??

本当にどっちの風助でもいいから見たいよ。

(もちろんさとしくんバージョンがいいけどさ)

(欲を言えば見比べたい!)

それも叶わないなら台本だけでもいいよ。

架空の上演をでっち上げてきださんに上演権と脚本くれっていいたいくらい(苦笑)

いや、やりませんけども。

色々文句言いながら見てきた、ぷーシリーズですが。

本当にステキだった。

次はどうか、さとしくんの魅力に気付いた幸せな演出家のもとで磨かれるといいな~と思います。

つーーか横内さんがいい…