見に行ってきました。
オギーの演出ってどうなんだろう??、コンテンポラリーっぽい内容ならむしろハマるんじゃないかなと思ったけど、思った通りでした。
むしろもう台詞なしでダンスだけで表現でもいいのにってくらい!
東山くんの踊ってるとき、踊ってない時の表情がスゴくて圧倒されました。
もう心を失っているシーンからスタートで。
そこから奥方が回想していくように物語が進むんだけど、心を保っていた時もやっぱり病んでいて。
呟くような台詞と定まらないあいまいな目線。痛々しい。
けど取り憑かれたように踊るシーンは強くて美しかった〜!
ほぼ上半身裸で踊ってるんだけど、背中が、肩甲骨が、肩がマジで美なんですもの。
すごい背が高いわけじゃないんだけど手足が長くてダンスが大きいんだよね。
まあその他のダンサーがちっさいっていうのはあるけども。
風海くんは若かりし頃のニジンスキーで、けっこう一緒に踊ってるから目が忙しくて大変でした!
初めて見た時は「可憐」って言葉がピッタリだったけど、とっても色っぽいダンスを見せてくれました。
それとレポを読んで気になっていた和田くん。
東山くんの狂気の演技もよかったけど、和田くんのスタニスラフ役が切なさMAXで大変でした。
すっごいよかった。
和田くん、笑ってると本当に可愛らしい子なんだけど、表情一つで全然違う雰囲気になる。
何度も出てくる台詞
「君はペトルーシュカの真似が本当に上手かったよね」
最初はただの子供同士の遊びの台詞。
そればっかり繰り返す幼いうちに心を失ってしまったスタニスラフを思って切なくなる。
だけど途中からはヴァーツラフの生き方そのものを表現していて、また切なくなる。
心を失ってしまっても、弟を想う気持ちが残ってるみたいで。
あるいは単なる遊びのことだったのに、ヴァーツラフには自分生き方を指摘されてるように感じたのかも。
東山くんが出てなかったら間違いなく見てない舞台だけど、オギーがいつかやらせたい!と思ったというこの狂気のバレエダンサーを演じる東山くんを見れてよかった。
アルターみたいのもいいけど、コンテンポラリーを踊る東山くんもたまにいいね。