偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

博多座

とっても楽しい3日間でした!

初日を見て、期待を超えない部分、残念な変更、意図の分からない変更があって混乱したけど。

それでもやはり、江田くんも佐久間くんも役割の中で最高のものを見せてくれる。

今ゆっくり反芻してみると今年の半蔵様って江田くんの存在感を買われたのかな?ってちょっと思う。

去年だってほとんど立ち回りはなかったんだから、じゃあ何が変わった??って考えるとやけにスポットが当たっていたなーというのと、立ってるだけなのにステージにいる時間が増えたってこと。

それってつまりそういうことなんじゃないかって。

まだ義経がその他大勢(ばかにしてるわけではないですよ)との立ち回りをしている時に、滝と江田くんにだけスポットが当たってて。

最初見た時何これ?!すごい!って思った。

けど結局ひと太刀交えるだけなんだよね。

つまりその存在感だけを見せるためにスポットを当ててたってことでしょ?

それから弁慶との対決シーン。

去年はその他大勢がいる中で対決してたんだけど、今年は二人を残して全員捌ける。

これはもうちょっと鳥肌モノ!

立ち回りの時間的には呆気ないくらいだけど、お前に切れんのか?!って台詞、去年もあった??

弁慶から最後の一撃を受けてその次の瞬間両袖から出て来たその他大勢にやられる弁慶。

ここからの流れは一緒だから、半蔵様の最後は拍手もしづらい。残念。

あとはもうちょっと半蔵様の行動の裏付けが見えるような脚本になると嬉しいなぁ。

佐久間くんは言うことなし!ってぐらい本当にいい役をもらってた。

佐久間くんがやるに相応しくて、彼だから配役されたんだろうなというのがよくわかる。

身体能力を買われた立ち回り。

芝居の良さを買われた心変わりを見せる役設定。

お衣装もいいし素晴らしかった。

登場が池田くん、健翔くんと三人組なんだけど、最初JAEの人かと思ったもん!

アクロバティックな立ち回りでめちゃくちゃかっこよかった!!

風のように客席通路を走り込んでくるのとか、ステージ下でサッとしゃがむと落ちてた花びらが舞うんだよ。美しいんだよ!

お芝居は1番グッとくるのがのりぞうが追いつくところ。

どうしても家来にして欲しい、いつか人の役に立ちたかったって語るんだけどそれを聴いている十兵衛がすごくいい。

盗賊出の家来だから、今までは人に迷惑をかけて生きてきたわけで。

人の役に立ちたいと生きてきたのりぞうは真逆。そこに感銘を受けて、感動してるのが表情だけのお芝居で伝わってくるんだよね。

さらに義経が家来になることを認める(んだと思う。見てないけど)ところで、よかったな、って嬉しそうに微笑むんだよね。

その一連がすごくよくて。

義経が十兵衛が家来になるシーンで、夢は1人では叶えられないって言うのがまたよくて。

そこに佐久間くんがいるっていうのが。愛だよなぁと。

それから林くんの冨樫。

本は一緒なんだけどより一層感情がこもってて、2回目、3回目はポロポロ泣いてしまった。

よい家来を持たれたの言い方が最高に素晴らしい!

その他大勢にいる時も1人キレイに声が通るから目立ってしょうがない。

今回人数が少ない分一人一人しっかり役割があって、二幕では役付きでない子もいるけどトータルでは持ち味を生かしたいい舞台になっていたと思う。

今回の歌舞伎でまた新しい子を見つけた人も多いんじゃないかなぁ?

そして今年初の岩本くん。

ドラマが決まってトニワが始まって消えた。

私は正直そんなに不安はなくて。

SnowMan表記が個人になって5人しか出てなかったのもあんまり気にしてなかった。

なんでだったのか結局理由は思い当たらないけど。

でも2幕の鋭利なくらいの凛々しさや、今まで一度も見た事がないWITH LOVEの優しい笑顔とか

つい見てしまったのはどっかでずっと待っていたからなのかな〜と。

その証拠に帰ってきた日、SHARKを見てたらポロポロ泣いちゃった。

なんだろうな。

スゴい時差で自分でもよくわからなかったよ。。

目の前にいる時はそんな気持ちにならなかったのになぁ。

のりそうと三郎のこと。

結局滝はふっかの三郎に愛着があったんだろうな〜って感じる。

去年の三郎からふっからしさを全部奪ってはせじゅんに与えたって感じがした。

損な引き算じゃなくて、新たな三郎を作ったらよかったのに。

のりぞうも三郎からふっからしさを集めただけのキャラじゃなくてもうひとつ欲しかったな。

三郎!って呼ばれる度にナチュラルにふっかのことだと思ってしまうの。

はせじゅんはある意味不幸。

だけどちょっとずつちょっとずつ。博多が終わる頃には馴染めてるといいね。