偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

よぉいやさぁ!

博多座進出初日を見てきました。

とりあえず太鼓ね!

腹筋太鼓!

ホント滝様ドエスです!

雑誌でお前ら俺が逆さになって叩いてる時に緩いんじゃ?みたいなこと言ってたけど、まさかあんな苦行太鼓になるとは!

驚愕!!

もう逆に笑ったし!!

普通に立って叩いてる時は、内向きまたは正面向きに立つのだけど、内向きの時にまっすぐ目線がきて焦った!

私の席がほぼセンターだったから割と目線辺りなことが多くて、だいたいは見つめていられたんだけど、なんか見れない!無理!な時があったな。

去年といくつか変更点はあったのだけど、変わってよかったなと思ったのは三番叟の入りと二幕のさくちゃん。

三番叟はすのちゃんの踊りから。

まだ毛槍は持ってなくて、その振付がよかったの。

まどめいどちゃんも前回は纏みたいのを持って花道からだったけど、今回はSHOCKの太鼓前のやらみたいな縄を持って踊り。

こっちもよかった!

ここのまどちゃん2人がかわいくてかわいくて。

さくちゃん半分、まどちゃん半分で見てたよ。

さくちゃんのこういう日本舞踊的所作はホント綺麗で好き。おすまし顔も好き。

宮ちゃんもきれいって聞くけどなかなか見れない。

あ、あと托鉢坊主でさくちゃんやぜいもずっとステージにいる変更も嬉しかったな。

最前で林君にってハヤシライス持ってきたファンがいて。

その人がなのか滝坊主なのか、江田ちゃんのほうが好きーって滝が言ったんだけど、江田くん後ろで俺?俺?ってやっててかわいかった!

二幕のさくちゃんには新たな役が付きました。

盗賊から義経の家来になった人。

これがよかった。

まず登場がかっこよくて、あまりのすごさにJAEの人かと思っちゃった。

アクロバティックな殺陣で池田くんと健翔くんも従えて。

衣装もロン毛のヅラも素敵だった。

なんかきれいすぎて女優さんみたいなさくちゃん。

メインはやっぱりあの3人なんだけど、三郎が義経に対する思いを喋ってる時だったか、上手で表情だけのいい芝居をしてた。

真剣に聞いて感動してそして嬉しそうに微笑んで。

出番は少ないけど、さくちゃんの機敏さとか身体能力を活かした役柄だったし、お芝居もよくて私は概ね満足。

そう。

今回はすのちゃん見てる分にはだいたい満足だったの。

間、確かにせっかく義経の仲間を増やした割にはやっぱりほぼ3人芝居なのはガッカリだったけどさ。

滝は江田くんをどう思ってるのかな。

認めてはいると思うんだよ。

命も預けてるくらいだし、殺陣がうまいって知ってて半蔵をやらせてると思う。

でもさ、それにしては全然江田くんに殺陣のシーンがないの。

ムダにステージにいる時間だけは増えてるのに、下手の端からみんなをただ眺めてるだけ。

そうやって静観してるってことなんだろうけどさ、江田くんの持ち味を活かす気があるなら半蔵はそんなラスボス役じゃないと思う。

雑魚どもも相手にバサバサ切り捨ててく激しい立ち回りを見たいのに。

他の子の見せ場が減っちゃう??

けどさ、あまりに戦わなすぎるから正直強く見えないんだよ。

江田くんが魅力的に見えない。

これって致命的じゃない?

革命でその他大勢やってた時の方がずっと立ち回りが光ってたっておかしくない?

それとも周りが上達してきて、本当に江田くんの魅力が薄れたってこと?

そんなはずない。

引っ張って引っ張ってようやく江田くんと弁慶だけに照明が当たった時、このために引っ張ったのか!とホッとしたのもつかの間、最後のタイマンシーンのあっさりぶりはなんだろう??

ここしか立ち回りの見せ場がないのに。

ここのために温存したんじゃなかったの?

SHOCK見た後だから余計に物足りなさが尋常じゃなかった。

江田くんをキャスティングしておいてあれだけって本気なの…?

お芝居だって去年よりよかったけど、江田くんの1番輝くところは立ち回りじゃないの?

すごく悔しかった。

こんなに通じないなら、江田くんを道場に連れて行きたい。

もう滝をも超える立ち回りのすごさでビシッと見せつけたいよ。

それからもうひとつ。

はせじゅんの意味は??

多分大人の事情があったんでしょう。

でもね、ちょっと辛かった。

三郎をはせじゅんにやらせたのは構わないし、三郎がああいうキャラになったのも元々ああいう役だったようだし構わない。

けど結局ふっかにあのキャラをやらせたくて、三郎からあのキャラを全部奪ってそれ以外の部分だけをはせじゅんにやらせたのってすごく不幸だと思うの。

はせじゅんにとって不幸で、舞台にとっても不幸。

私は三郎!と義経がいう度にふっかのことだとつい思ってしまったし。

カンパニーに馴染めなさすぎるはせじゅんも不憫。

彼だって役者だし彼なりのお笑い三郎だってできたはずなのに。

はせじゅんが馴染まなかったというより、カンパニーがはせじゅんを受け入れなかった感じがしてしまう。

客席もしかりだけど。

ふっかに去年の三郎キャラを残したがゆえに客席は求めてしまうし、役を取られた感は拭えない。

三郎の死ぬシーンに少しも感情移入できない。そういう絆をみせるようなシーンがなかったんだもの。

三郎が貰った剣をのりぞうに渡しちゃうって…。

でもそここそが象徴的。

この舞台にはせじゅんはいらない。歓迎されてない。

そう見えるし、きっと本人も感じてる。

あ、あともうひとつあった。

オープニングなぜ変えた?

岩本君と、そしてさくちゃんの剣舞がまさかの見納めだったなんて信じたくない。

剣舞は長く続けさせてあげたかった。

続けてほしかったよ。

なんか日生最後の歌舞伎でどこか燃え尽きちゃったんじゃないとか思ってしまう。

少し発想を変えないと厳しいんじゃないかなと思う。

鼠小僧だって絶対客席を3階席まで走り回るんじゃないかと期待してたのに。

楽しくなかったわけじゃないけど、色々思った初日でした。