偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

the audience

面白かった!!!

女王が魅力的でかわいくて切なく思える、いい舞台でした。

わたし、王室がどうイギリスで捉えられてるか知らないけど、そういう人物に見せることが偏ってたり政治的意味があるのかわからないけど、やっぱり舞台の主人公は魅力的であってほしい。

各時代の首相もいい味出してました。

想像の物語といえど、その業績や経歴は実際の人なのでわかってるわけで、それぞれの首相に興味を持てる作りでした。

政治のことはう〜んってなるけどやっぱり知ってる方が断然面白いだろうなぁ。

予習してからまた見に行きたくなる舞台でした。

演出がダルトリーってことで、その観点からも見たいと思っていたんですが、少女時代の女王が時々出てくるのが好き。

大人になった女王は一緒に外の景色を見たり、時には大切なことを教えたり。

ただ話を聞いて意見もできないなんてつまらない、という少女のセリフはグッときたなぁ。

望んだわけじゃないけど、その地位にいることを覚悟して立ってる女王。

ダイアナのエピソードはわたしでも知ってることなので興味深かった。

あと一人だけお気に入りがいたでしょう?と言われて出てきた彼が切なくていい味出してたなぁ。

ウィキ先生に聞いたらやはり突然の辞任をしていて、あとになってわかった理由がアルツハイマーだったようで。

知ってる話といえば、サッチャーとのやりとりも面白かった。

意見してはいけない女王がサッチャーのやり方が気に食わなかったとどこかで言ったのが漏れて記事になり、そのことをカンカンになって謁見室に乗り込んでくるサッチャー

どういうことだと息巻くサッチャーに負けじとシラを切る女王。女の戦いが面白くて。

でも最後に私たちは同い年よ、わたしの方が⚪︎ヶ月先ね、なんて会話をして一瞬思いが向き合ったあとの葬儀シーンがほろりときた。あれは上演中になくなったので追加されたシーンだとか。

考え方は合わないながらも同じ時代を生きた女性として、同士を失ったような気分だったのじゃないかなぁと。

そう、この舞台、ちょくちょくウルウルくるシーンがあったのよねぇ。

やっぱり人物が魅力的だからだと思う。

知ってたら。余裕があったら。生で見たかった舞台。