偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

ライラック伯爵

私的ラスト公演見てきました。

当日券に始発で行くのか、せいぜい7時に行けばいいのか迷ってたら9:30ぐらいに行けばいいよね?って友人の発言に、元ジャニオタ自重してwwって反省。どうもそういう世界に生きてたので感覚がおかしい。

とは言えやっぱり怖いなーと少し早めに出たら、1時間ぐらいは仲間うち以外誰もこなかったという…。おかげで最後もとてもいいお席で見れた。

ライラック

私が1番見たかったのがこれだった。スクリーンで見た映像(リアムはタントラム)と、数枚の写真しか情報を得られなかった時に私の心を掴んだのはこの役だった。凛々しく美しく舞う妖精。衣装もお似合いでビジュアルもステキだったから。レオに噛み付くシーンの写真にどれだけ萌えたか!

カラボスカラドックは写真で見るとやはりクセが強すぎて、見た人の具体的な感想を聞くまでそそられなかった。

失礼ながらマーニーさんのライラックを見ながらリアムの時はどんな感じなのかなーと妄想を膨らませ続け、今日がきた。

リアムライラックの役作りはひとことで言うと「善」。リアムが言っていた通り。私はマーニーさんのライラックしか知らなかったから、この言葉に少し違和感を持ったの。簡単に言ったのか、それとも本当にそう捉えてるの?って。マーニーさんのライラックはもっと複雑で含みがあったから。

でもリアムライラックは正真正銘言葉通り。もっというと「審判」の妖精。

個人的な恨みつらみはそこになくて、ただレオの側を正義と認めて審判をカラドックに下す。だからレオやオーロラにも必要以上の思い入れを感じなくて、故に孤高の存在。妖精たちとは仲よさそうだけど、人間らしい雑念を持ち合わせてない感じ。

それであの踊りなので、本当に透明で美しかった。手の届かない感がすごい。浮世離れしたリアムの雰囲気にとても合っていた。

この役はダンスで伝えると言っていたけどまさにその通りで、なんというかこの役だけ台詞がないみたい。バレエだからそもそもどの役にも台詞はないのにね。

技術のことはわからないけど、とにかくリアムライラックはクルクルとよく回ってた。キレのある鋭いスピンの時もあれば幻想的なゆっくりとしたターンの時もあって。伸びる指先は必ず余韻を残していくし、本当にエレガント。女性を踊らせるんじゃなく自分が踊る振付がとても似合う。

この日はリアムにとってマスケルさんとカテコで並ぶ最後だったからか、出てきてすぐハグし合い、去り際にはマスケルさんに向けて投げキッスを。

もうこれには涙。涙。

名残惜しいけど最高の私的ラストになった。

ビリーの人達にも会えて、たくさんお世話になって、たくさん話して。

とても充実した2週間だった。