久しぶりに歌舞伎を見た。
年末はやっぱり華やかで楽しい。
籠釣瓶・・の方は以前も見た演目。
この前は見れなかったところをちゃんと見れてよかった。
八つ橋が最初の場面で次郎佐衛門に微笑みかけるシーン、前回はあんまり見えなかったから。
菊之助さんのはかなり色っぽくて、そして客を騙す遊女って感じ。
そしてニッコリされてメロメロになる次郎佐衛門がほんとおかしくってかわいかった。
治六の惚けた顔もおかしくてかわいくって。
何だこの男どもは!!
愛想尽かしのシーンは、残念なことに八つ橋が全く見えなくて。
ちょうど前の席の人の頭の位置とピッタリで><
でも、次郎佐衛門の前を横切って部屋を出て行く時に何か言われて(忘れたよー)ハッとした表情のあと、すごく辛そうに、でも次郎佐衛門の方は向かずに出口に向かって行ったのが切なくて。
それから「つくづくいやになりました」のところも切なさMAXでウルウルしちゃった。
栄之丞に縁切りしろと言われてるシーンも、ずっと困り果てた顔で。
次郎佐衛門を好いてるわけじゃないけど、情があることがとっても伝わってきた。
そして部屋を出て障子を閉めた後の表情も。
どうしてもカゴツルベの方を思い出すんだけど、あっちはわかりやすくもっと悲しい話になってる。
お茶屋の人達はみんないい人(まぁしっかり稼ぎはするんだろうけど)だし、
栄之丞はころされないし、絹問屋も潰したりしてない(特に描写がないので不明だけど)。
もちろん本人もしなないよ。
そして、奴道成寺が面白かった。
調べてわかったのは娘道成寺のパロディってこと。
だからあんなに似てたんだね。
聞いたか聞いたか~!って聞こえてきた瞬間、テンションが一気に上がった!
目が覚めた!
っていうかあのシーンからもうお芝居だったなんて、初めて知った。
そう考えると、あのシーンの取り入れ方は上手いよね。滝沢歌舞伎。
聞いたか聞いたか〜で歌舞伎とはなんぞや?の説明コーナーになってるんだけどね。
白拍子から狂言師に戻るところで坊主たちが取り囲むようシーンもあったね。
着物の早替えだったかな?
左右に分かれて毛氈に座って見てるのも一緒。
傘を持ってきて坊主だけで踊るのもあったよね〜確か。
桜の花がくっついた骨組みだけの傘できれいだった。
その後、こちらのは坊主に代わって、桜の枝を持った集団が登場します。
坊主の(ホントは所化という修行中の人)群舞も、この桜枝集団の群舞も楽しかった〜♪
桜枝の方は、アクロバティックにとんぼ切ったり、側転したり。
鐘に登るところもこっちの人達が出てて、滝沢歌舞伎では坊主たちが色っぽく横座りしてたけど、桜江の枝を持って、同じく一列に高いところから低いところへ高低差付けて並んで、さらに一番端の1人はもう1人を肩に乗せて逆立ちにするっていう。
肉体派でした!
なんかあのまんまで、すのーとトラジャ兄辺りにやってほしいなぁ。
毬を(エアです)つく舞で、坊主たちが毬を隠したり、
隠してないのに持ってるだろう?と狂言師が疑ったり、
坊主+狂言師の踊りはおかしみがあって楽しかった。
あとお面3つ使って物語をつないでいくのが、おかしかったな~。
想像以上に楽しめました。
あれは娘道成寺なのね。
安珍清姫後日談で、燃えた鐘の代わりをようやく設置して、その鐘供養に白拍子が舞いを踊りにくるんだけど、それが実は清姫の化身だったっていう。
DVDで見た安珍清姫のシーンがないな〜とは思ってたのよ。
江田ちゃんがイケメン坊主をやった、アレ。
ただあの鐘は出てくるし、何だろうなと思いつつ調べなかったんだよね。
なるほど。