偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

パラノイアサーカス

年明けてから現場が激減しててすぐ書くっていうのができなくなってる…。

我慢って結構出来ちゃうもんなんだなぁと。

こうなってくると、絶対見る!以外の選択の基準がわからなくなってくる。

ぜーんぶ我慢出来そうだけど、それは私のやりたいことではないんだよな。観劇の幅を狭めることは私の理想のTheatregoerではない。

ということで、社中は押さえておきたいわたし。

どファンダジーに違いないパラノイアサーカスを見てきた。

最初はやはり入り込めなくて、ここまでがっつりファンダジーだと冷めるなぁと思ってたんだけど、いよいよクライマックスという終盤になって引き込まれてたことに気付いた。サーカスを閉幕しますって言った時にブワッと込み上げる悲しみ。結局泣かせてくる毛利さん。切なさのツボを心得てるんだろうなぁ。

妄想と現実の折り合い付けたやり方も素敵に上手かったなー。こういうところでファンダジーのズルさを使わないのが好き。ちゃんと現実に決着つけてる。だからファンダジー嫌いの私にも楽しめるんだろうなぁ。

妄想の世界に逃げていたらダメ。そこから救いたくて謎を盗んだ怪人。

でも妄想の世界を出て行ってしまったら妄想の中の彼らは観客を失い、存在することができなくなる。

それでいいの?それしかないの?

って思ってたらちゃんと妄想を手放さないで現実を生きる道があった!

なんとな〜く毛利さんの話なのかなぁと思ったりもした。物語を作る人だから。

次は紀伊国屋ですって。

何やるんだろう??

そろそろ私はつづーらさんが切ないやつを見たいんだけどなぁ。吉祥寺シアター天守物語見たいなー。