偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

ロンドンビリーファイナル

Euan

Final公演7/4/2016

見ようによっては幼すぎるビリーかもしれない。ちょうど1年ぐらい前に見たMatteoのように。

あんなふうにThe Letterでグスグス泣くビリーは他に見てないから印象的で。

それと本人もすぐ泣いちゃう子なのかなぁ?Finalだからって言うのもあると思うけど、スタオベに泣きそうになってたり。

トニーのマシューがEuanだけにはちょっと優しいの。隣の町もその隣もみんな失業だって諭すときに肩を熱く掴むのね?決して乱暴にではなく。わかってくれよと懇願するみたいに。全然all rightじゃないんだよ、と。

他の子には何言ってんだよふざけんなよ、な感じなのに。そういう本人のキャラクターが、他の子にはないビリーを作ってたと思う。Cheekyでちょっと大人びたビリーとは違うけど、カンパ募って誰もが助けたいと思うようなビリー。

とにかく姿も笑顔もかわいいから、Expressを最後のソロパートにしてくれたことはとても納得。どれか1曲っていったらこれ以外ないというくらいに。

Finaleでもなんだか泣きそうでルーシーさんにギュッとされてたりで愛おしい。ひたすらかわいがりたいビリーなのだ。

Thomas

Final公演8/4/2016

彼は存在に触れるたびに印象が変わる。最後の最後、私の心を掴んでった。

初めてデビューしてmeet billiy見た時はものすごく期待の新人という感じがした。身体能力が高そうで、ママがダンススクールやっててダンスエリートじゃないか、と。生意気そうな雰囲気もよかった。

それから怪我をしたとかで急に精神力の弱さが心配になって…それは私の中でマイナスイメージだった。私が好きなのはElliottみたいな子供らしからぬほどの意志の強い子だったから。

そしてようやく生で見た時、とんでもない無邪気さで私の心を掴んだ。もうやり過ぎってくらい大人たちに絡んでいってて。客席にもサービスしまくり、なんてアイドルなんだろう!!って思った。

それが今回見て、余りの変わりようにビックリした。ちゃんとビリーになってるの。

生意気なのは前から持ってた要素だけど、彼を取り巻く状況に不満を持ちながらどうしていいかわからない焦りや苛立ち。Natが得意としてたビリーらしい表現を身に着けていた。

朝食のシーン、階段で待機してる時の表情もちょっと大人を軽蔑してる感じがよかった。

それから完全に落とされたのがDream Ballet。

それは前半のふてくされビリーの芝居がとても効いていたんだと思う。

椅子を回し始めた瞬間、世界が変わるのがわかったの。パッと和らぐ表情が素晴らしかった。

辞めろと言われ辞める覚悟を決めたビリーだけど、本当は踊りたい。いや、踊りたいというより踊ってしまう。自分が消えて踊る魂になる。鳥のように舞い上がる。

Electricityの歌詞はDream Balletを歌ってるんだって初めて思った。

そしてこれを見て、だからロイヤルに受かるのかなーとも思った。ピルエットができなきゃダメってわけじゃない、彼らがバレエを教えるのだと。彼らが教えたいバレエを習得する余白とセンスのある子が欲しいのだと。

Thomasの作る世界観は夢のようで技術のことはわからないけどとても美しかった。

FinalでThomasがDream Balletパートを任されたことはとても嬉しかった。最後にもう一度見れてよかった。

前回すごくよかったLetterのところはお席的にあまり表情が見れなくて残念だったな。見た方のレポによれば、やはりとてもよかったとのこと。

そうそう、一つ忘れてた!

Cheekyさももちろん健在で、オーディション前日、Mrs. Wilに抱きついて離れないビリー。ルーシーさん、そのまま体を預けて両足上げて、ビリーがMrs. Wilを抱きかかえちゃった!!この辺りのビリーキャストを信頼して任せきってる ルーシーさんとの関係もいいね。

Brodie

実質のFinal公演9/4/2016

実はBrodieも私的にはDream Balletが一番よかった。彼もまったくThomasと同じ、椅子を持った瞬間に世界を変えた。

Brodieがバレエらしいかどうかは知らない、けどやはり彼も美しかった。Thomasがどっちかというとソフトフォーカスがかかるような、そんな夢の世界に対して、Brodieはキラキラとまぶしい。その多くはあの光り輝く笑顔のせいだと思うけど。あれはおじさんたちが魅了されてしまってもしょうがないよね。

クリスマスシーンで予期せぬ客席からの声掛けにアドリブで返したジョージに思わずワハハと大笑いしちゃっても、それがビリーらしくなくてもかわいいんだもん。しょうがない。

Finalではキッチリ出演時間を測ったわけじゃないけど、ビリーズを引っ張っていく感じでメインを張っていてさすがの唯一のシニアビリーだなと思った。

Nat

Final公演6/4/2016

NatだけFinalを見れなかった。でも本当の最後の最後、Electricityを見れたのがよかった。

あれはNatしかいないと思ったし、そうじゃなきゃ最初に卒業させるわけないじゃないぐらいには思ってた。

細い体で意外と強い歌声。ダンスパートが始まると、息をつくのも忘れるくらい飲み込まれてしまう。

椅子の上でのバランスの時、後ろに蹴り上げる足の高いことと言ったら!!Natお得意の手をつかないfront flip。あれってよく女性ダンサーがやっててさすがの柔軟性だなあと思う。バレエビリーがみんなやってる振付も足の高さがあまりに違って同じものには見えないくらい。一つ一つに圧倒されてしまう。

それからなんといっても終盤の高速ターンね。

よくさくまくんがやるんだけど、さくまくんはまさにフィギュアスケートのスピンのように速度を付ける時は両手を真上に上げて体を細長く作る。

んだけどNatはちょっと腕を丸く広げてるのね。回るとほおずきみたいな。風船みたいな。それなのにキュルルルッと回るの。

早ければ早いほどバランスが取れてコマのような子。そのまま竹とんぼのように飛んで行っちゃいそうに軽い。

永遠に見ていたいくらいだけど、きっとNatより先に私が息ができなくて危ない。

Natが特別この一回に全てをかけてたのかもしれない、あるいは単にFinalだからかもしれないけど、客席のスタオベがすごくて全く収まる気配がなくて、さすがのNatも表情をくずしてニッコリの笑顔になった。それでも収まらないからもう自分で次の芝居に入ったよね。そういう冷静さも好きだな。そうでないとお芝居がちゃんとできないもんね。心は熱く。頭は涼しく。

ああところで。

この後のシーン、マイケルとパン齧りながら出てくるところでハアハア息を切らしてるビリーを見るのが好きですww

Solidarityの終盤全員で踊った時に、センターでメインをさせてもらえたのも納得だし嬉しかった。Natのピルエットに3人が続くの。Natかっこいい!

Angry Danceでは最後上手二人がNatとThomasで、私多分双眼鏡使ってないんだけど二人しか目に入ってなかった・・・

ShadowダンスもNatだったね。どれも納得で完璧!

NatのFinalは見れなかったけど、最後にとても満足する形でNatを見れたのは幸せだった。

4人でやることはわかってたからね。

4人とも見たい4人をそれぞれ見れたなぁと思う。どれを1人で、どれを4人でっていうチョイスが素晴らしくてそれがダルトリーのセンスなんだろうなぁ。

全員で出ちゃうことの面白さもあったし、全員で出ることで迫力が増して感動したシーンもあった。

演劇ならではの効果だと思う。さすがだよね、忙しいおじさま。

カメラ入ってたんだよ。客席までぐるっと撮ってさ。

それどうするの?ただの資料じゃないよね?

本当はまるごとリアムの挨拶から売ってほしいけど、ハイライトだけでサイトに残してくれてもいいから見せてほしい。

EuanのExpressとThomasのDream BalletとBrodieのBoogieとNatのElectricity。4人になってからのAngry Dance。Finaleとex-Billy揃ってのカーテンコール。30分ぐらいでいいからさ。

ThomasのファイナルにNatもいて、ガラス2枚越しのお手振り貰ったことも記しておかねば。

完全にお友達に便乗だったのだけど。

ホワイエでのパーティーで終始ご機嫌で、踊ったりなんかしてたNat、めちゃかわいかったなー。