改めて林くんのダンスの素晴らしさを知った。
尋常じゃないの。しなやかさが。
身体が柔らかいことと身体を柔らかく使えることは別というのはわかってたことだけど、こうも見せつけられるとは。
踊りの強弱のつけ方が絶妙で、同じテンポの曲を踊ってるのにまるで違う。恐ろしく雄弁でアトラクディブ。ほんのりと溜めるから一緒に踊ってる人とは合わないんだけど曲にはビシッと合ってて。その溜めが身体の伸びを作ってしなやかさを作ってる。正直あんな風に踊れるジャニーズってほとんどいない。身体の柔らかい子はいるのにね。
どんな瞬間も身体の隅々までコントロールしてて、それ故になにもコントロールしてないみたいに自然に見える。ずっと同じ激しさ、ずっと同じテンポで身体が動くことがどんなに不自然か教えてくれるような動きだった。
この人すごい。
今更だけど改めて思う。
色んな佐久間くんを見てきて、私の中でこういうのが最高と思ってる佐久間くんがいるんだけど、それをひょいっと超えてきたのがmaybe。
えび座初演のエンディング、ジャニワ旧タイタニック、革命オープニング。
ああいうバレエを取り入れて、楽しそうでもつまらなそうでもなく涼しく微笑んで…つまりお澄まし顔で踊る中性的で湿っぽさのない色気を撒き散らして踊る佐久間くんが最高に好き。ここにいないみたいに踊る感じにとても惹かれていた。
んだけど、maybeはなんだかとても男っぽさがある踊りなんだよね。それでいて私の好きなここにいない感じ、あるいは静謐さ。やっぱり湿度はなくてサラリとしてて静けさに包まれていてなのに知らず知らず絡め取られてるような色気。
中性的なところは彼の最大の魅力と思ってたけど、この程よい男っぷりに、心臓が跳ねるような衝撃を受けた。ドキドキするダンスだった。
私をドキドキさせるダンスは、過去にただ1人大野さんだけが見せてくれたんだよ。まさか江田くんではなくて佐久間くんに見せられるとは。
