見てきた。
行くつもりなかったのに、チケット見つからないのと人様のレポにまたそそのかされ。
人様のレポに弱いんだよなぁ。まんまと!
私はやはりお芝居は女の人を見てしまう。同性だからどうしてもね。主人公とその親友と姉とアシスタントの女の子。4人の女性たち。
アシスタントの子は主人公に劣等感を与えそして傷つけられるために出てくる。
こういう風に傷つけられるのを私は知ったことがある。あまりに思いがけなくてめちゃくちゃビックリしたことは、多分一生忘れない。忘れたいんだけどね、本当は。そして相手も私に傷つけられたんだけどね。全く一緒。
親友は…彼女達の宗教については批判があったけど、私はアレを私の知ってるキリスト教とは思わなかったので正直なんの不快感もありませんでした。多分宗教ってほどのものではないと思う。あの2人にとっては。せいぜいジンクスを気にするような人にとっての風水みたいなもの?
彼女はとてもしたたかな人。ちゃっかりと言うべきか。それは裏を返せば武装してないと不安だということ。アルマゲドンを信じてると言いながら終わらない世界への準備もしている。日本で子供を育てるなんて不安だからフランスに移住する。夫とのセックス気持ち悪いからって早く妊娠したいなんて発想、ちゃっかりもちゃっかり!割り切りっぷりが清々しいくらい。
主人公の姉。私は彼女の叫びに涙腺崩壊した。
あんたはブスなのよ!!ただそれだけ。あんたのせいじゃない。結婚してて親友がいて不倫相手までいて。あんたはたくさん持ってる。
こんなに救いになる真実を伝えようとしてるのに通じない。切ない。
通じない、切ないという捉え方をしてまう。私は彼女に1番共感をした。私が美しいかどうかは知らないし少なくともそうは思ってない。それでも彼女に共感する。妹は夫にしたいと言えるじゃない。妹は友人になんで教えてくれないの?と言えるじゃない。姉は多分言えない人。だから撮影現場から逃げるしかできなかった。素直にぶつかって夫の心を掴み親友もいる。セックスレスがなんだというの?
でも妹にはそれこそが深刻なのだ。ブスだから無理という夫もなかなかすごいなとは思うけど。
主人公は、私はどこか憎かった。
親友も夫も姉のやさしさもアシスタントの素直さも何もかも信じない頑なさが。レポを漁り読みした時共感した人や同情した人が多くて驚くくらい、私はこの手のタイプに傷付けられるのが辛い。私は信じない、私はブスだから。面白くないから。バカだから。そうやって他人を拒絶してることに気付かない人。何故なら自分が酷く傷付けられていてその傷しか見えないから。他人の傷を見る余裕はない。
そのくせ欲しいと素直に言える人。
夫の告白にも涙腺崩壊だった。
なぜ彼女に惚れたのか。本人にとっては笑って流すしかなかった辛い過去があっての捨て身で、誰かを強烈に惹きつけるなんて思いもしなかっただろうけど、事実惹かれた人がいた。
夫の最後の告白だけは、彼女に届いたんだろうか。