全く期待しないで見に行ったの。
ふぉ〜ゆ〜には期待してないという意味ではもちろんなく。
とんでもない誤算だったです。
彼ら主演舞台で、1番好き。断トツ好き。
比較にならないな、私の中では。
全2作は見たことない彼らを見せたい意図もあったのかなと思うけど、なんとなくムリがあった。キャラ設定もだし、笑いどころに関してもなんだか馴染んでなくて。まあはっきり言ってやり辛そうというか、もっと主観抜きで言ったらイマイチ全員しっくりこない。
でもその初舞台からの経験があり、1人で出た舞台の経験もあり、いつもの舞台の経験も積んでまたひとつ成長したんだろうと推測するし、そして今回のお芝居がとても無理なくハマっている。
当て書きだそうで?
ホントのところはどうかわかんないけど、私達が知ってるふぉ〜ゆ〜の人となりと役とが乖離してなくて延長にある感じ。そんなこと言いそう、っていうのが。
ネタや笑いのシーンのテンポもよく練られてるんじゃないかなと感じる。
喧嘩のシーンもさ、あんな狭い舞台でそこそこの人数で家具も置いてる中なかなかの迫力で暴れててね。
丁寧さを感じるなぁ。
セットも細かくてリアルだし、共演者のキャラも1人残らず魅力的で抜かりなし。
変わったことしてやろうとか、見たことないもの作ってやろうみたいなものがなくて、本当に素直に4人の友情物語で好感が持てるし、ストーリーもありがちかもしれないけどきちんとしてて面白かった。
ホント、丁寧なんだよなぁ。
はぁ?何その展開?ってのがない。
喧嘩したりなだめたりまた喧嘩したり、ライバル心剥き出しだったりなんか女子会始まって仲良くなってたり。
そういうのあるよね、って寄り添えるところも好き。
笑いのセンスも最初はどうかな?と思ったけど、あの強面チームのゆるっとした笑いがジワジワ効いてきて、マドンナの豹変っぷりも気持ちよく楽しいし、ヘタなネタじゃなくテンポやツッコミっていう、会話のコミュニケーションで笑わせるところも好き。
そのくせ泣かせる台詞が何度も出てきてさ。ザキさんなんてちょっと泣きすぎで消耗しちゃうんじゃ…痩せちゃうって思うくらい。でもそれもあのキャラには合ってて。
そして最後のクライマックス。
だんない節が最強にカッコよかった!!!
ダンスじゃなくて踊りだそうですが、どっちでもいい。全力で踊るふぉ〜ゆ〜、めちゃ輝いてる!!
ラストが祭りで終わるっていうのも本当に上手くて、あんな風に汗滲ませて、歯を食いしばって、息荒げながら踊られたらたった一曲でも大満足しちゃって気持ちよく帰れます。
レポ漁ってたら、今まではジャニーズっぽさが抜けなかったけど、小劇場のお芝居見た感じとかジャニ好きではない芝居好きに見て欲しいとかってのをみかけて、激しく同意でした。
なんとなくスタッフ側もジャニ芝居を求めてきたというか、ジャニらしさを求めてきてた気がする。
なんかそれってジャニファンも本人たちのことも舐めてない?って思う。
明らかに畑の違うところでそれやっても、しっくりこないんだよー。
そんなこと狙わないで素直にこういうお芝居書いてくれたら、彼らも素直に芝居ができるのに。だって臨機応変こそジャニーズ!みたいな世界でやってるんだから。
いいお芝居に出会えてよかったなー。
こういうの見ると安心する。
私の好きな子達もどうか。
どんなチャンスでも掴んで、2、3作は踏み台にするぐらいの気持ちで生き抜いて欲しいな。