偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

WEとツアー

セット

色々あるけど大きいのはビリーの部屋。横から出てくるから違うシーンとの繋ぎでは使えない。例えばビリーの部屋〜シティーホールになるところやアングリーダンス。他にも細かいところで場面転換の時に違いはある。まあでもここは違って当然なので、あまり気にならないかな。

台詞

勝手に理由を考えた時に、WEより色んな人が見るということで気を使ってるのかな?と思ったのが台詞の変更。と言っても完全に聞き取れたわけではないので、どう気を遣ったのか、関係ないのかわかりませんが。

冒頭、マイケルにサッチャーが何をした?と聞かれたビリーの答えが変わってた。I've got bloody...だと思うんだけど肝心の最後のところがわからず。

汚すぎる言葉は避けたのかなーと最初思ったんだけどどうなんだろ?

なぜ?と思ったのがオーディションシーン。最初見た時はあの一瞬のために審査員の衣装揃えるのは…と経費削減かなと思ったけど、後々考えたらその後のトマスくんパパのシーンがトマスママと他2人になってて、ちっとも削減になってない!むしろオーディション生2人増えてるじゃん!って言う。

オーディションシーンが丸っと変わってしまったので、踊らない設定になってたり、テープをペンで巻き取る、テープが伸びてる辺りが丸ごと差し替えられてる。ビリーの友達曰く、あそこはビリーの生意気さが出てるシーンなのに、と。確かに田舎の男の子の無礼さとか出てて味わい深かったのにね。差し代わったシーンにその気配はない。

ただ個人的にオーディションを終えてツンとした感じで帰ってくるレッスン生達や、poshな奥様方のシーンはエリオット親子の場違い感がよく出てていたと思う。

今回の変更、そういうわかりやすさがupしてる変更もあった。テープ巻き巻きをやめたのも知ってる世代が限られるからかなぁと。

その最たるものがHe could be a star。

WEではビリーのために働く決心をしたDadを止めるシーンになってる。実際どうなのかはあやふやではあるけど、見えてるものだけで読み取ったらあのシーンはスト破りしようとした父親をトニーと仲間たちが止めて、代わりに寄付を募るという流れ。でもツアー版ではDadはスト破りしてしまう。仲間たちに軽蔑され、トニーも立場がない。無言の抗議を受けるDadが歌い出す…という流れになっていて、仲間たちが揉め出すのだけど、殴り合いの喧嘩になった時にビリーが父親を守ろうと出てくるの。そして喧嘩に巻き込まれ誰かに殴られるビリー。仲間のうちの1人が気付いて何やってんだよ!と。

そしてdon't lad never let you fallはビリーに向かっていうの。からのtake this and thisから仲間が自発的に寄付金をDadに渡す。

ここね、最初に見た時テンポ悪いなー、帰る必要ないのになんで変えた??って思ったんだけど、2回目に見た時ビリーがここにいるってことは、反対してた父親が仲間を裏切ってまでも自分の夢を叶えてあげようとする姿、それを助けようとする仲間の姿を一部始終見てるんだなーとは思った。

でもやっぱりWE版見てるとテンポ悪いなーってなる。Daaad!!!って叫んだところで一旦シーンが終わるのがなぁ。映像と違って舞台だと間が悪い。

意味わかんないけど面白かったのはシャイン。基本同じなんだけど、小道具がやたら増えててチープさと面白さがupしてた。まずスモークの他にほぼ存在感を出してない照明器具。カラーの照明をMr.Bがちょっとだけいじる。そしてクライマックスあたりの扇風機wwwウィルキンソンさんに正面から当てるんだけど…まぁよくジャニもやってるやつ。風に髪がなびいてーみたいな。そして極め付けが台車!!これ絵面としての立体感を出したのかなとも思うのだけど、ウィルキンソンさんが最後台車に乗せられるの。そしてその台車が高機能で、脚で踏むと高さを出せる!最後Mr.Bが台車を踏み踏みしてウィルキンソンさんを上げてフィニッシュ!!なんだこれ!楽しい!

意味わかんなくて改悪と思ったのはアングリーダンス。簡単に言うと、他のキャストが目立ちすぎてビリーのシーンになってないのと、気持ち的にタップが減ってる気がしちゃう。実際減ってると思うんだけどどうかなぁ?

警官とマイナー達のぶつかり合いがWEより強調されてて、ビリーよりそちらが目立つことがしばしば。確かにここって両者のぶつかり合いとビリーの怒りが重なる面白みというか相乗効果はあるんだけど、アングリーダンスという名前だけにメインはビリーの感情だと思うんだよね。それがちょっと見えづらくなってる。それが残念。やたら板に乗せられててタップシーンが減ってる気がするし。

以上変更点です。

後からこれがセット以外の変更も含めBWバージョンと聞いてさらに納得。

わかりやすくて笑うシーンや泣くシーンを過剰に伝えてくる、かつ万人に受け入れられる感じはアメリカかー!ってなった。

私はWE版が好きだよ…