偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ

見てきた!

コーンが置いてあったり、照明のバトンが降りてたり、ステージの1番奥まで照明が当たって丸見えだったり。

スタッフ風の人が掃除を始めたり、照明器具のチェックをしたり。

こういう演出あるよねーってぼんやり見ながら友達と喋ってたらいつの間にか2人がいました。しかも、菅田くんはすぐにわかったのに喋り出してもしばらく斗真と気付かず(^^;; 喋り方がおバカっぽくて声で分からなかった。見た目もなんだかオドオドとした感じで、ああこれがお芝居ってもんかーと。

林遣都くんも似てる子だなーってしばらく思ってたし(^^;; 快活なイメージなくて。

私が過去に見たロズギルはぜーんぜん別物だったことがわかりました。

基本はもちろん同じなんだけど、2人の会話部分が全く違って。前のは完全にコントだったから。それにハムレットとセットだったのでどっちで見たことなのか、記憶も曖昧だったかなー。

でもこの2人のキャラクターとか佇まいと、お笑いコンビのボケツッコミの組み合わせ、華丸大吉のちょっと切ない感じがすごく似ていて、ベストキャスティングだったのかも。と。

おバカでフンワリ、ギルデンスターンの後ろにいつもいる弱気、不安になると死にたくなる、そんなキャラの斗真ローゼンクランツ。

なんでも小難しく説明したがり、湧き上がる不安をなんとか言葉で論理的に説明して乗り越えようとする菅田ギルデンスターン。

旅芸人たちの死について芝居の死なんてニセモノだと声を荒げるギ菅田くんに、勘三郎さんをまた思い出したり。

暗闇で声だけの芝居をする2人には、久々に演劇の醍醐味を感じたり。

クスッと笑う、でも興味深い舞台だった。

こういう舞台もたまに見ると新鮮でいい。