偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

いまを生きる

何にもまだ始まってないオープニングから涙が溢れてどういうことかと。

映画が公開した当初かなりの話題作で、あの有名な生徒たちが机の上に立つシーンの画像は強烈に覚えてる。とはいえ私は公開してたティーンエイジャーの頃はあの映画は見ていない。見たのはついこの間のこと、1〜2年以内なので当時の思い出なんてそのワンシーンだけで詳しいストーリーも知らなかったはず。

なのに失った時代を懐かしむような、切ない気持ちにぎゅーっとなってしまい。

もちろんストーリーにも切なさと切実さが詰まりに詰まっててボロボロ泣いてしまった。

仲間を売ったリチャードの

キーティングは守れないけど自分のことは守れる

という台詞があまりに真実で頭から離れない。

もしキーティングが自由や権利や夢を教える前に"自分を守る"という最も大事なことを教えていたら、悲劇は起きなかったかもしれない。

努力と正直さと機転だけでは乗り越えられない毒親ってもんが世の中にはいるんだということを、知っていれば…

トラジャの子達のつたないお芝居が、逆に不安定な思春期をうまく表しててハマっていて、それを見てるだけでも泣けてしまった。

見れてよかった。