夜中に犬の人の作品と聞いて気にしてたけど結局一般発売とか調べもせずに諦めてて、そしたらたまたま当日引換券あるよーって情報回ってきて。
それがもう発売後だったから、無理だよなーと思っていたら、まだあるよってツイート見てソッコーサイトに行ってみたら唯一1公演だけまだチケットあった!
で行ってみたらかなり前方のしかもセンターブロックで。多分ゲスト用に押さえてたんだろうな。
それで、とても面白かったです。
1幕長い!とは思ったけどそんなゆるいとこもなくて始まる前眠くてしょうがなかったのにのっけから目が冴えた!まさかあんなラップから始まるなんて。
もうすでに成功して恵まれてるように見える剛くん演じる映画監督なのに、欲しいものが手に入らずシャードのシャンパンバーで出会った怪しいルーシーと怪しげな契約をしてしまう。
好意を抱いていたマギーを手に入れ、マギーの連れてきた脚本家はいい本を書き、ハリウッド行くぞーって辺りから怪しくなる。
なんでも望みが叶うはずなのになんかおかしい。脅迫しなきゃ出資してもらえないし、マギーをどうやって手に入れたかを本人の前で喋り出し軽蔑され。
なんだ、全然手に入ってないじゃん。
11年の契約は、その前に死ぬことも許されず、その後に生きることも許されない厳密な契約。崩壊していく精神…
明るい話ではないんだけど、私好みのやつだった。
何よりキャストたちが魅力的でね。剛くんが振られるなんて…なんて思うけど振られちゃうんだよ、なんかそれがまたハマってて辛さが伝わってきたり。
おかあさんとのやりとりもいいんだよな、幼少期のトラウマ抱えたままの幼い喋り方や表情。
モダンスイマーズの津村さんがまたヒッドイの!!ウザくてムカつく不愉快すぎるキャラを演じててもうムカムカしながら楽しんでしまう。目が離せない。
個人的にめちゃくちゃよかったのは田畑さん。
あんなにかわいらしくてチャーミングな悪魔?いますか??あんなの秒で騙されるわーってやつ。メイクも声も仕草も最高に手に負えない悪魔だった!
二幕後半ついに壊れた映画監督は警官を殺して刑務所に。ルーシーから逃げたくて入ったけど結局は契約からは逃れられない。
母子の会話がとても良かったな。
またね、はない。
ラストシーンはよくやったな、という演出でびっくりした。最初にしてしまったことの因果応報ってやつだ。
ロンドンの名所やあるあるが出てくるのも楽しくて、英米トークのシーンはなんかは英語で見たい。
いつか本国でも上演あるといいなぁ、それを観れるといいなと思いました。
ロンドン塔って確かにひっくいよね。うん。