偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

演劇はこの後変わってしまうのか?

マスクをして演じるならいいよ的な指針が出されたり、新しい日常が始まるのであって元には戻らないという説があったり、なんだかモヤモヤするので書いておく。

演劇という表現はもう2月より前の頃には戻らないか?

私はそうは思わない。演劇の表現が増えるだけだと思う。長期的には。ライブビューイングというのも昔はなかったわけで、そういうののひとつとして、Zoom演劇なんかが増えてくのかなと。

ただ今は当分の間、今までの演劇は難しいんじゃないかなと思う。お芝居を役者たちが距離を取ったり、マスクをしては現実的にできないでしょう。

余程新作としてこれらを踏まえた本を書けば別だと思うけど。何か実験的なものだったりシェイクスピアぐらい自由に演出することが当たり前の作品だったりは可能かもしれないけど。

例えばビリーエリオットは、こんなこと無理だから、感染のリスクがあるままでは上演に踏み切れないと思う。子供達がたくさん出てるし責任も重い。

むしろ観客の方はなんとかなる気がする。もちろん観客の良心に頼るところはあるから完璧は難しいけど、熱のある人を劇場に入れない、喋らない、終わったら速やかに帰すことでだいぶ違うかと。

子供や高齢者連れには考えないといけないけど、あえてチケットは1枚でしか売らないというのも手だと思う。友達と行ったらどうしてもおしゃべりしてしまうから。

2m開けなくたってひと席おき販売でも意味があると思うし(目的は2m開けることではない。感染回避することだ)、なんならアクリル板立ててチケットはしっかり座席分売るのでもいいかも。

でもこれもいつかは終わる。

もし終わらないならそれは世界中の国のどれかがまともにコロナ対策をやってない証明になってしまうよ。いつかは感染が止まるはずだから。

それがもし5年後だとしても10年後だとしても、元の演劇は戻ってくる。私たちはそれを求めるし、直接的なコミュニケーションは演劇の醍醐味だから。

消える前提、変わる前提で話す人たちとは口も聞きたくない。そういうツイートとか見ると、彼らに取っては他人事、関係ないことなんだろうけど不愉快極まりない。

だからもしかしたら今年から来年にかけては、コロナ対策に適した新作がたくさん生まれるかもしれないね。演劇はそういう力を持ってると思う。