偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

ビリーエリオット2020

2ヶ月分のキャンセルからついに幕が上がった。

すっごい端だけど表情はよく見えるお席から楽しんできた。やはりこの舞台はとてもいいね。とてもよくできている。ビリーのダンスや、おばあちゃんの歌や、涙が出るシーンはたくさんあったけど、ソリダリティの、警察官の並んでる通りのシーンから、一歩二歩でバレエガールと立ち位置を入れ替えてバレエ教室のシーンに切り替わるとか、上で警察官と炭鉱夫の衝突、下でバレエのレッスン(それぞれ縦に2列で踊ってるんだけど大人と子供の身長差があるから)、そういう舞台ならではの素晴らしすぎる演出に、もう何度も見てきて知り尽くしてるのに改めて感動してしまった。

渡部出日寿(なんかすごくめでたい名前だね)くんのビリーは見た目はホントちっちゃくてかわいい子供なのにシニアビリーかなってぐらいの安定感、安心感。舞台慣れしてるし注目を浴びることも慣れてる感じ。縄跳びで失敗しまくっても悔しいだろうけど全く引きずらずだし、ソリダリティの最初から抜群に踊れる子だし!アティテュードプロムナードのキリッとしてることと言ったら!

ちょこちょこ音とか変わってる気がしたんだけど、オケの人数とかが違うのか、3年の間にサントラの音に慣れちゃったのか…歌詞すらも覚えてなくて新鮮に感じるところもあった。ここのシーンのこの人が見どころ!というところで無意識に目がいったりもして、身体が覚えてることもあったけど。

元々近づいてすごんだり、距離の近いシーンが多いんだけど、直接触らないように変えているところはあった。ロイヤルバレエスクールのおねーさんがタバコに片付けなくて済むよう後ろ向いて吸うフリをしたり。うまいなと思ったのは最後のシーンでビリーがマフラーを巻くところ。見たことなかったからなんで?と思ったら客席に降りるシーンで口を覆ってた。ここ、演出上袖にはけるのは難しくないか?と思っていたのでうまい解決方法だなと思った。

でもそのまま扉から出たようで、客席は通らず舞台袖からフィナーレ。

最後のカテコは本人たちわかってなかったみたいでえ?幕上がった?って慌てて正面向いてたのがご愛嬌。

いよいよ。

いよいよ開幕です。最後までお互い無事に楽しめますように!