偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

検察側の証人

今、タイトルを打ってみて、ああこれそういうことか!と気付く察しの悪さに自分で呆れてる。もっと呆れることにこの小説(か戯曲、どっちだったんだろ?)をだいぶ昔に読んだことがあるのに最後の最後まで全く何も思い出さなかった。読み直したい。


法的劇はとても演劇的で面白くないわけがないなと思った。何かを信じさせる力という点でそれが真実であれ虚構であれ似たところがある。

始まりで大抵の観客は無罪だなとなると思うけど(少なくても私は。ただ狂気は感じるが)、検事の台詞にこれは有罪なんじゃないかと思わされて。と思ったら弁護士の反撃にやっぱりな、となる、この攻防戦がめちゃくちゃ面白かった。

色んな人がちょいちょい噛んでたけど、白熱したバトルの熱が冷めることもなく判決まで一気に進んだ。

そして最後の展開。少しメロドラマじみた雰囲気にガクッとしてしまったけど、それでも最後まで楽しめた。原作の強みと役者さんたちの力かな。


今までこういう会話劇って、興味が持てなかったけど、食わず嫌いだったなと思う。見に行けて良かった。