最後に流れてきたOmbra mai fù.
一瞬、あれ?人間失格?って思ったけど、あっちはアベマリアでしたね。
飛沫、雫、滴、粒、粉砕。
飛び散る。
撥ねる。
弾ける。
流れる。
滴る。
そして空を覆う雲。
が、印象的な映画でした。
徹底して、液体が、個体が、バラバラに散らばる。
そういう画のこだわり。
ミラー越しの映像とか、凝ったとこもああ、中島作品だな~って。
とにかく子供たちがすごいね。
松たか子がいるのに全然負けてない演技。
あの子役は今、MOTHERに出てるコだよね?
単行本の時から気になってた告白。
文庫になってすぐ読みました。
プロットは好きだけど、惹かれない文章を書く人でしたね。
読めちゃうけど好きな文体じゃない人。
読めないほど苦手じゃないし、ストーリーは衝撃的で好みなんだけどなー。
もうこの人のは読まないだろうなぁって。
だから映画になったら絶対その方が好みの作品になる!と期待して行ってきました。
すっごく好き!って言う感じじゃないけど、捕えられて逃げられない感じ。
キレイなシーンも残虐なシーンも破片とか粒子とか粉々、バラバラ、ぱらぱらしたものが舞う、飛び散る。
それとどんよりと熱い雲の空。
青みがかったグレーの色彩が全体を重く覆ってて。
それと生徒たちがすごいいい演技をするんだよね。
ほんとあどけない子供で、大丈夫かな~なんて見てたんだけど。
ブレイクしちゃよこれ!ってぐらい素晴らしかった。
余談。
ジャニーズJr.と結婚する夢を抱く、「死にたがる生徒」が出てきてちょっと笑っちゃったよ。
そういえば嫌われ松子の一生でも、松子は最後ジャニにハマるんだよね~。
中島監督・・・そこらへん説明してほしいです(笑)