偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

少年たち3回め

今回とても近い席だったんだけど、1幕はそのことでとても落ち込んだ。私が落ち込むのもどうかとおもうけども、生で歌う大我の熱量に誰も歌でついていけてないこと。それってうまいかどうかって単純なことじゃなくて、やっぱり口パクではエネルギーが半減してしまうんだよな。特にこんな風にミュージカルの体をしているものについては。

席が近いとマイクを通さない地声が聞こえるんです。どんなにお芝居が盛り上がっても、歌になった途端声が消えるのがわかっちゃうんです。

それがあからさまで、1幕は辛かった。

多分一定量の作品ファンが観劇に来ていて、スタオベにならないのも(←これについてはいろいろあるけど)、ショータイムが盛り上がらないのも、本当はこういうところに原因があるんじゃないかって思ってしまって。

2幕。

XA列前に降りて全員で歌う時、初めてマイクを通さない渡辺くんの地声が聞こえて。

他の人よりほんのちょっと語尾を長く伸ばしたその声がマイクの音とは別に生で響いてきた。

これにどんなに救われた気がしたか!!

すのちゃんにはちゃんと能力がある。

歌って踊るアイドルとしての。

そのあとの君にこの歌をでは、だんだんと熱くなる歌声と共に地声の声量も大きくなって。ステージ奥に入ってしまうまでひたすらに渡辺くんの声に集中していた。

事務所は事務所でなにか意図があって、誰をメインに置くかを考えてるとは思う。そこに選ばれた子はそれに答える使命がある。

でもね、グループの中で誰をどんなポジションに置くかは彼等で決めればいい。幸いなことにまだ彼等はデビューしてなくて、歌割りは決まってないし、自分たちの公演を自由に作らせてもらってる。

彼等が適材適所をちゃんと見極めていられたら、きっと音楽でも勝てるグループになるよ。

彼に歌わせて、自信ついて、努力したくなって、負けたくない他の5人が引っ張られて。

そう、得意な子にお任せにするんじゃなくライバル心燃やして食いついてほしい。

いつも6人で考えるんじゃなく、足りないと思うところや伸ばしたいと思うところを出し抜いて頭ひとつ抜ける野心を!

頭ひとつ抜けた仲間に喰らい付く貪欲さを!