偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

キル

すごくよかった~!

もう1回見たいよ~!

予備知識もなく、出演者もわからぬまま野田秀樹という名前に惹かれただけ。

私が高校生のころ、高校演劇祭と言ったら第三舞台と夢の遊民社の作品を上演する高校が1つはありました。

そのとき知った贋作・桜の森の満開の下が、よくわからないけど衝撃的でした。

深夜番組で見た、真夏の夜の夢

時を経て初めて野田さん演出作品を見たのが、幕見席からの野田版研辰の打たれ。

千秋楽で舞台に上げられたご本人の姿も初めて拝見した。

当日券で初めて立ち見で見た舞台、白夜のワルキューレ

DVDで見た、半神。

そしてやっと野田さんの野田さんによる野田さん出演作品を見ることができました。

かすれたようなささやくような声なのに、他の誰よりも鮮明に聴こえる台詞。

驚異的身体能力。

ほんと、スゴい人。

でもなによりストーリーと脚本が好きです。

以下一応隠します。

たいしたこと書いてないけど。

キルと生きる、なぜかそこで涙が。

他にもよくわからないタイミングで泣いてしまった。

最近は役者のエネルギーを浴びるだけで泣けてしまう。

溶けていく蝋人形の動きにビックリ。

野田さんの声がすごく心地いい。

○○ろうーー

○○ろうーー

と繰り返す言葉がとっても切ない。

すのこのような舞台セットがおもしろい。

すきまを通して人形が動いたり。

空を舞う布がキレイ。

蒼きオオカミと蒼いオオカミの鏡合わせのシーンもおもしろかった。

オープニングの白い一面の布と、エンディングの青い一面の布。

そして赤い布。

目に楽しくてすべてに意味を持たせる。

あんなにたくさんの意味を詰め込んだものを作る頭ってどうなってるの??

1回じゃすべては理解できないけどそこも含めてとても魅力的な作品でした。

そしてパンフレットに書かれてた「等身大の物語」が嫌いなとこも好きです。

これからは頑張って野田作品を見続けたいなーと、また新たな魅力にはまってしまった日でした。

当日券、並んでみようかなぁ。