私がどうしようもなく彼らを好きになった時に気付いたこと。
私は私がやろうとしていた仕事を始めたら彼らには会えなくなるということ。
仕事をするために生きたい私が見つけたもうひとつの生きる意味。
このふたつはけっして両立してくれないと気が付いた。
こんなことのために仕事を諦めるなんてなんてばかばかしいんだろう、と
頭では思っても心ではすでに「こんなこと」ではなくて。
世の中には両立している人もいるのに私にはできない。
葛藤の末、出した結論は「創作活動は趣味の中でやろう」
仕事にしなくても続けられる、仕事のつもりでなくても完成させて
誰かの評価を受けて形に残せるかもしれない。
そう思ってやってきたはずなのに。
私は何年も創ってこなかった。
記憶にあるのは数枚のデザイン画だけ。
私には時間があった。
寝るのも忘れて模型を作ってた時期があった。
今年はついに唯一続いた創作活動である年賀状も創作を放棄した。
「時間がない」という言い訳すら持たない私がやらないなんて。
さとしくんの言葉はじわじわと刺さってきます。
ステージの上に立つ彼を前に、顔を向けられない。
時間があってやらない私を悟られまいと、うつむく。
とんでもない人を好きになってしまったようです。