偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

BBCの番組の諸々から

児童虐待をしている、という話はいつ初めて聞いたのか覚えてないけど少なくてもアンチジャニーズの口からで、根も葉もないウワサ、ゴシップでしかなかった。

それからジャニーズのグループを好きになって、もう一度この話を知ることになるんだけど、今あちこちで見る記事を読むと、私が知ったのは当時文春で記事にされたよりずっと後で、告発したという元アイドルが誰かも知らず、結局事実かどうかも曖昧なままだった。

と認識していた理由は、ひとつは文春の印象がタレントの私生活を暴くような下品な雑誌という印象だったことと(ゆえに私は週刊誌、スポーツ新聞の記事は徹底無視していた)、ニュースにならなかったからだと思う。つまり社会問題として扱われていなかったということだ。

 

だから今回番組自体は見れてないのだけど、ネット記事や追加の文春記事を読んで結構衝撃を受けている。まずひとつは自分が知っているような最近の(と言ってももう辞めてからだいぶ経つが)子達まで被害者だったということと、告発したメンバーの1人がえびちゃんの舞台になっているグループの1人だということだ。

ひとつめは、過去のことだから許されるというわけではないけれど、若かりし頃の彼の過ちがあったのかもと認識してた私としてはショックな話だった。前述のように曖昧なまま真偽のわからぬ状態だったけど潔白と思っていたわけでもなくの状態で、こんなに最近まで続いていたとは。

ジャニの子には何かを背負ってるような雰囲気を持ってる子が何人かいるけど、もしかしたら被害者なのかもと考えてしまう。

今の子はそうでもないのかもしれないけど、デビューして人気もあったジャニの子の中には母子家庭で母親も守らねばみたいな使命感で、この仕事が好きかどうかより優先することのためにやってる人もいたように思う(本人の発言などで)。そんな子にしたら自分を犠牲にしてでもと、耐えたかもしれない。

もうひとつは、私がその舞台をとても好きだということに影響が出たからだ。舞台ではそのグループを通じて彼を称賛もしている。初めて見た時に、これは彼の懺悔なのかなと思ったのだけど、そうだとしても、物語で彼は彼らを導き、やむを得ない事情で落胆させる人物で、彼自身に非はなく、ただ無力な存在だった。

でも我々からしたらやっぱり彼らの生みの親でいなかったら今の私の推しも、歴史もないと感じる舞台になっている。それは演じる彼らにとってもそうだと思う。

なのに演じられているメンバーの1人が告発者だとは。この舞台ができたのはそれからずっと後のこと。告発された、いやそんな過去があったにも関わらずよくもこの舞台を作れるなと思ってしまう。被害者の彼が見たらどう思うか…彼らが伝説の始まり、それ自体は誇らしいかもしれないけど、そんなきれいなものじゃない時知っているのに。

 

彼が亡くなって、いやSMAPが解散した後からかもしれない、事務所の力が弱まったことは良いことだと感じてた。夢を追って、デビューしているグループのメンバーが次々辞めていく。それを許す事務所であること、辞めると言えること、良いことだと感じてた。

それからBBCの番組が作られ、だんだんと日本のマスコミも無視できなくなってきている。

告発するもしないも、辞めるも残るも、自分の意思でそうしたいと思えることができるようになるといいと思う。今も事務所にいる推しにはありたい自分でいてほしい。