こんな機会でもなければ見ないタイプの舞台だなぁと思いました。
どうも鄭義信さんとは笑いのセンスが合わないみたいで。
なんで人が死ぬようなシーンで笑いが必要なのかなぁ??
そして基本シツコイです(苦笑)
いわゆる天丼ってやつですね、私の苦手な笑い。
面白い掛け合いの部分もさすがに3回越えたら面白くないよ。
てんどんきら〜い!
でもそれ以外は楽しめました。
楽しいというより、切ない話ばかりでだいぶ泣きましたが。
恋愛や親子の確執なんかもあったけど、なによりつよぽんの柳原と淳雨の友情が堪らんかった。
義兄弟の杯あたりは、韓国ドラマ見ててよかった〜って思ったり。
違和感なくするっと受け入れられたのは多分魔王とか復活を見てたおかげ。
日本人が白磁を朝鮮を愛してくれることが嬉しい、って語る淳雨にまず泣いた。
柳原が白磁について語った後のシーンかな。
貴族の女に嘘つかれて、仲間の少年が陥れられたシーンもたまらかったな。
もう淳雨は頭領だから掟は守らなくちゃ行けない。
それは虐げられて生きてきた男寺党が自分達を守るための掟。
台詞にはなかったけど多分あそこで少年を守ってしまったら、男寺党の存在自体が危なくなる。
人数ではないけれど、他の仲間たちを守るために決断をするしかなかったんだろうなと。
究極の選択を迫られた淳雨が破門を言い渡した後の芝居が本当に辛くって。
字幕なのに…と思いながらも役者の演技がよかったんだよね、結局。
言葉はわからないんだけどね。
学校に柳原に会いにきて、淳雨がわかってくれてたんじゃないのか?と和解を求めるシーンも切なかった。
その時に初めて男寺党の歴史を語り、虐げられて人でないような扱いを受けても、自分たちは人で心があるから痛いんだと。
そして屋根で綱渡りの練習をして落死した破門の少年のために綱渡りをするから見に来て欲しいという淳雨。
1度も成功をしたことがないのに、弔いのために心を決める淳雨。
ここもホント切ない。
そして綱渡りのシーン。
あれって結局どうだったんだろう??
私の目にはあの役者は何度でも出来る人のように見えたから、落ちるのは全部演技だと思ったんだよね。
だからこそあの回数やるのはしつこくて感動できなかった。
んだけど・・・成功するまでやる、だったの??
淳雨と淳雨にベッタリの少年と綱渡りに憧れる少年、この3人がホントよかったなぁ。
かわいくって愛おしくって。
例の破門のシーンで、柳原を引き止めながら目を覆って泣き顔の少年をずっと見てたんだけど、痛々しかった。
あの2人がそれまでのシーンでめちゃくちゃかわいくって、言い合いしながらも仲良しだったから余計に響いた。
今日の客席に、韓国語を話す人ってどのくらいいたのかな?
この前のエッグは満州、今度は朝鮮。
満州に行くなんて台詞もあって、思い出してしまった。
戦争をきっかけに引き裂かれた恋物語の映画を、昔見たことがあるなぁとか。
こういう舞台にジャニーズのタレントが起用されることの意味って大きいよね。