偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

演舞場 前楽&楽

ふっか誕生日からの3公演連続観劇で、なんかとっても満足した。

こんなに終わりが淋しくないのもなかなかない。

多分全然期待してなかった楽のお席が予想外によかったものあるかも。

前楽は3階からで、ストレスなく見れるのはこれが最後だって思って見てて。

楽は1階でしかも後ろだったから、絶対被りまくりで見えないものばかりだろうな〜って。

そしてらドセンターで、それはそれは視界良好だったの。

さすがに2幕はセンターで座ってお芝居をされると見えなかったけど、センターに見たい人が来ることはほぼないし。

太鼓の時にきれいに全員見えて、岩本君もまさか1階であんなに見れると思わなくて。

ああ、このステージってこの辺りの席から見えるように作ってるんだろうなって思った。

仮面とか群舞の時に本当にキレイに全員が見えたんだよね。

そんなのもあって、お席的にも有終の美でして。

全体が見えて且つ、双眼鏡がなくてもいいくらいの近さ。

今までラストがこんな満足席だったことってないからさ。

前楽で印象的だったのは、こうたくんのぶっとんだアドリブと江田くんのWITH LOVE。

こうたくん、京の都で三郎に、三郎さんのお宅に火をつけてしまいました!ってぶっ込んできた!

三郎、しばしの沈黙の後「・・・気にするな!」って。

何言わせてんのーーー?!?!

そしたら「許可をいただいた!火を放て!焼き尽くせ〜!」って冒頭の台詞。

ホントね〜。

これのせいで楽みたいな公演だったよ!

ホント、ここのこうたくん、どんどん自由になってったよね。

もうふっかがさ、「そこの青いの」から「そこの水色!」に変えて絡み回避してたからね?

何気にそれでも入って行こうとしてるのをふっか、そ〜っとスルーしてるからね?

もはや手に負えない^^;;

それと。

WITH LOVE、演舞場ではお席的にほとんど江田くん見れなかったの。

だから前楽の3階席で思いっきり堪能した。

そしたらさ、感情が籠ったのか単に目が痛かったのか目を潤ませて踊ってたの。

いつものあの慈悲深い笑顔で。

それ見たら固まっちゃって・・・。

WITH LOVEの涙にトラウマなのもあるけど、いったいなんなの??って。

すっごい優しい顔してるしウルウルだし。

狂いそうだったよ><

楽では林くんの最期までをやっと見れて。

見ようって決めてから、どうしても十兵衛や半蔵様や池田くん(役名覚えられない)が気になって見失っちゃってだんたけど、やっと切られてから果てるまでを見れた。

あの橋の上で滝が手前から舞台後ろを向いて、林くんが正面を向いての位置で切られるのね。

ちょっと奥での立ち回りだからわかんなかったみたい。

それから1度倒れて、でも何度も立ち上がろうとするの。

でももう力尽きてしまって、最期橋の上で倒れて手が落ちる。

ほんと安らかな死に顔。

十兵衛のこっち向いた死に顔も美しかったな。初めて見た。

でも楽の大事な側宙を見逃したT_T

楽はね。

その時はただただ感動だけでした。

後からやっぱり出てくる外野のあれこれに考えることもあったけど。

最初に鼠のところで京様が出てきて、読んだ手紙はすのちゃんについて滝と話してたことを。

京様からすのちゃん一人一人への言葉。

それだけでもすごいなって思ったのだけど。

去年、渡辺くんがお手紙読んだシーンで後藤くんが突然渡辺くんに手紙を渡しに来て。

それは、滝からすのちゃんへの1年越しの返信でした。

ツイッターに残ってるから細かくは書かないけど、佐久間くんに

あなたは魅力的な人です、もっと踊らせたいしもっと芝居させたい。

って言ってくれたのが本当に嬉しかった。

だってすでに滝はソロコンや舞台で佐久間くんのための見せ場を作ってくれてる。

渡辺くんが読みはじめてあっという間に泣き顔になった佐久間くん、なんかよかったな。

素直に感情を出せるっていいよね。

私は佐久間くんって考えてる人だと思ってるので余計によかったって思った。

渡辺くんが涙ぐみながらもしっかり読んでたのもよかった。

ちゃんと滝の言葉を読まなきゃ、って気負ってたのかもしれないけど。

岩本くんがグスグス言いながらもずっと抑えてたのに

君にはSnow Manがいます、僕もいます。

って言われた時に決壊したのもキュ〜ンと来てしまった><

1番手のかかると言われた渡辺くん。

頑固者の阿部くんと宮ちゃん。

これはね、私もそうだからけっこう来たなぁ。

器用じゃない2人。愛おしい。

ふっかに稽古の時に「お前に三郎はやらせない」って言ったっていうのにはけっこう衝撃だった。

去年三郎をやらせるにあたって、何度も衝突してふっかは泣いたこともあったって。

農民からの大出世、滝にも挑戦だったんだろうな。

やらせないのはダメってことじゃなくて。

深澤に時間をくださいって言ったの。

考える時間。表現力を身につける時間。かな?

それを聞いて、今回外部の舞台に色々出ているハセジュンを三郎にしたことは本当に大きかったと思ったの。

去年の三郎は、親方から剣を貰うシーン、貰った剣を使えないシーン、最期のシーン。

沢山泣かされるシーンがあったのは確か。

だけどハセジュンの安宅の関からのシーンがものすごくよかったの。

それに気付いたのは演舞場に来てからなんだけど、それを見て去年しっくりこなかったふっかの同じシーンを思い出して。

全然解釈が・・・いや解釈じゃなくて重みが違った。

主従関係とはこうしたものか、っていう台詞の重みが全然違ったの。

ふか三郎は今思えばちょっと他人事で、安宅でのあんな壮絶なシーンを見ていながら軽かったんだよね。

でもはせ三郎は違う。

殿を打つ弁慶を止めることもできず、他に切り抜ける案もなく、何もできない痛ましさを見せた後、花道での2人のやり取りを見て心底感動しているのが伝わってきた。

主従関係とはこうしたものかというのも涙声で、よい家来になることかって言う台詞も「よしっ!頑張ろ!」なんかじゃなくてそうあらねばいけない、誓いのような言葉だった。

それをね、去年自分がやったばかりのその役を、その同じ台詞を別の人がやるのを客観的にふっかは見ることができたってことなんだよね。

恥ずかしいけど、辛いけど比較することができた。

それはすごくいい経験だったと思う。

そしてのりぞうにはふっからしい、ふっかが去年全力で作ったあの愛されキャラクターを残してもらえた。

最初はせ三郎を見た時に「ふか三郎のふっからしいところ=愛されキャラを全部持って行かれて残った部分」という印象が拭えなくて、はせ三郎の存在意義は??って思っちゃったんだよね。

だけどそれは、ふっかにはせじゅんのお芝居を見せるためでもあったのかなと。

もちろんそれだけで配役されたとしたら失礼な話なんだけど。そうじゃなくて。

ただふっかが本当に滝に愛されてるんだなって。

それから滝は、全てのJr.にも簡単だけどメッセージをくれた。

それが本当に嬉しかった。

「スノーマンだけじゃなくて、」って。

「他のメンバーには別の形で伝えます」って。

なんとなくだけど、滝もデビューを主張したり前に出たりが得意な人ではないと思うので

どっかすのちゃんは自分に似てるところがあって、だからもどかしいのかなって思った。

だから気掛かりなんだろうな。

おふざけはまあ千秋楽らしいおふざけだったけど、それ以外のところの気合いがすごかった!

思いの他ゾンビ佐久間くん通路が近くてしっかり見えたし。

もちろんお席がよかったこともあるけど仮面の群舞やいつかの群舞も素晴らしかった。

1つ1つが最後っていうのをすごく感じる気の入れ方で。

号泣したあとの岩本くんが、お立ち台の上で気持ちをいれてよしっ!って笑顔を作ったのも感動したなぁ。

涙を引きずってた1年前とは違う。

しっかり切り替えて、涙の跡は残ってたかもしれないけどよい笑顔だった。

説明する言葉もしっかりした声で。涙声じゃなかった。

佐久間くんも、まだ涙は残ってたみたいだけどちゃんといつもの表情だった。

京本親子は色々とやってくれた。

2人のシーンのアドリブで、親は何をしておる?に逆に息子は何をしてますか?の大我がいいセンスしてた!

京様若干動揺して、弁慶に息子はいないなんて言ってたけど結局隣りにおるって。

おかしなことを言うやつだ、っていつもの台詞を奪ってしたり顔の大我^^

それから真之介の最期のシーン。

突然大我がいつもの「これにて本望です!」のところを「弁慶、あなたは・・・」と言い出してええ??って思ってたら

「あなたはどうか生きてください!」

もうぶわ〜って涙がT_T

何ぶっ込んできたの??って、京様ビックリするじゃん!って思ったら親子の企みでした。

弁慶は果てた真之介を抱いて

「真之介〜!!のりぞう!十兵衛!三郎〜!!若き命を粗末にしおってからに・・・!」

これ本当、やられました。

せっかく役を増やしたのに、最期は3人だけの世界っていうのが最初に見た時に納得いかなくて。

だから最後の最後でこんな台詞来ると思わなくて泣けちゃったよ。

この親子!!

カーテンコールでは順番に紹介があった。

M.A.Dの紹介でマイクのないこうたくんが池田くんの手を取って地声で挨拶したのがよかったな。

気持ちが高ぶってお上手な挨拶とは言えなかったけど、グッときた。

佐久間くんの、この舞台と滝沢くんに出逢えたこと、無上の喜びにございますもよかった。上出来。

江田くんの素人か!って突っ込まれた挨拶は、本当情けなくて愛おしかった。

いいものチームは演技もできて・・みたいな話を始めた時は何が言いたいの??だったけど、なんとなくこの人はめちゃくちゃコンプレックス持ってるんだろうな〜って思えて。

江田くんはダンスの表現力は素晴らしいと思ってるし、本人もそこに自信がないわけじゃないと思う。

でも今まで大きい役を貰えなかったことや、お歌が上手じゃないことや、上手く喋れないこと、もしかしたら容姿とか、身体能力が佐久間くんみたいな人と比べて劣ってるとか実はすっごい気にしてるのかなって思った。

一生懸命やってるけど、実力は全然って思ってるのかなって。

でもそこで開き直らずに努力してる江田くんが本当に魅力的だと思うよ。

そして最年少、大我の挨拶も超絶キュートでたまらなかったなぁ。

喋り出した途端「もう喋れない・・・」ってグスグス。

やっとの思いで「みんな優しいお兄ちゃん達で・・・」って言って両手で顔を覆っちゃって号泣。

たどたどしい言葉で精一杯伝えようとしてたけど全然喋れてなかったね。

挨拶が終わって後ろに戻ってから大我の頭をくしゃくしゃって撫でる大河はすっごいかっこよかったよ!

翌日のクリエに大我、ひろみ、窓の2人が出てて、笑っちゃうぐらい歌舞伎を引きずってたみたいで。

2ヶ月、遠征もあってどっぷり時間を共にしたことが、かけがえのないものになったんだろうな。

幸せな千秋楽、歌舞伎公演でした。