偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

郷太さんのえび座について

えび座が賛否両論って言ってる人がいて、記しておきたくなったので。

私、えび座に関しては初演の初見の時にこれでもかっていうくらいこき下ろしたし、ジャニ舞台なんて大抵物申したくなる脚本ばっかだから、今年特別どうとは思わなくて。

ただいつもとは確かに毛色は違う。少年隊の頃のPZっぽいと言ってる人がいたけど私もそう思う。

今回に関して言えばまず、東京の地名をちりばめる理由がわかんない。

リアリティを持たせたいとパンフには書いてあったけど、知らない人はパッとイメージを作れないから結局ダサい映像を映すという残念な演出に走らざるを得ないし。

なんていうか、知らない人からしたら鼻に付くよね(^^;; ジャニオタなんて遠征してなんぼみたいな、日本のどこからでも見に来るんだから。難しいと思います。

これがえびの5人にゆかりの地名とか場所だったら全然違うと思うの。

近い過去の具体的な事柄をあえて台詞に入れる効果もよくわからなかった。リアリティというより単に当然の生々しさを感じるだけであまり気分が良いものではなかったなぁ。

あとやっぱりジャニ舞台なんだから、最後はえびちゃんのエピソードで終わらせて欲しかった。みんなで誰かを応援するところで終わりたかったのはわからなくはないけど…

とまぁ、物申したいことはなくはない。

けど過去のえび座と比べて今年はイヤってことは全然なくて、むしろいい脚本だったと思う。頑張ってくれたなぁという感じ。

何が1番良かったって、アンサンブルのJr.全員に個性をくれたことです!!

むしろこれに尽きるかも。

滝沢革命然り。ジャニワ然り。過去のえび座だって。多少はJr.が何かキャラクターを演じることはあったけど、大抵はバックとして出てきて台詞どころか役名もなくて…インフルエンザで休んだって何事もなかったかのように本番、そういう立場ばっかりだったと思うの。

ほぼ8割はメインのデビュー組だけ、もしくは多くて2〜3人のゲストやJr.がストーリー進行して行くというスタイル。

それが今回は全員に役名があり、台詞があり、キャラクターが見える脚本を書いてくださった。MADEはややいつものJr.的役割が多いけどその分出番は多いし、呼ばれなくてもパンフには役名が載ってる。

バーの2人はともかく、多分あれがいつもの脚本だったらデジタルボーイズに台詞はないと思う。もしくはあっても2〜3人ってとこだろうな。ゲスト役者さんが説明して結局はダンス要員で終わってたと思う。

しずやくんがお芝居してるのなんて見たことあったっけ??ありがたいです。とても。

江田くんのファンとしては、最初は確かにダンスチーム(デジボ)の方がうらやましかったけど、見終わってみれば私が配役させてもらってもバーのマスターがいいって思った。普通の人の役、考えたらなかなか見れない。太陽からの手紙ぐらい??普通の会話のテンションでセリフを言う江田くんは新鮮。しかも前よりずっといい発声してるし、声の表情も豊かでナチュラルなお芝居もできるんじゃんって嬉しかったし。

たとえ出番が少なくても、江田くんの糧になるんじゃないかなー。他の役をやるよりも。

これは脚本の件とは関係ないけど、あの役を配役されたのか立候補したのかが気になるところ。

最近お芝居したいっていうのが江田くんの中のお仕事する上でのテーマなのかなと思ってて。去年の歌舞伎の後の、殺陣があるお芝居でメインの役をやりたいというぜいたくもずっと心の中にあるし。

今年の、郷太さんのえび座に江田くんが出てくれて本当に良かったって思ってる。

だからまあ、物申しつつも結構満足してます。