マシューの告白
この数字の一つが僕なんだ。
ルーク:なんだって?
だからこの4人のうちの1人が僕なんだ。
フアン:どういうことや?
ソニーレコードが契約したいって言ってきたんだ。
アブちゃん:私達とですか?!
それがソロの契約なんだ…
俺もみんなで契約できると思ってた、それがソニーは何故か俺だけを欲しいって言ってきて。
マシューは話しながらルーク、フアン、アブ、マークへ近づいて行くんだけどみんな離れてしまう。ルークやフアンなんてちょっと怒ってるんだよね。でもマークは自分も裏切者だから気まずそうに去るの。ルークはストレスで忘れてるからともかく、フアンちゃんはなかなかしたたか。怒った顔してみせてたヤベ!って思ってるのかなぁ?
俺はこのグループのリーダーだし、1人で契約したなんて言えなかった。1人だけ良ければいいみたいで、グループを壊してるみたいで、そんなこと言えなかった。
俺は1人で契約したからあとは勝手に適当にやってくれ。
…って言えなかった。
一瞬の間でみんながまた硬い表情になる。
だけど俺は1人で契約した。俺はこのグループを裏切ったんだ、俺は銀貨30枚でキリストを裏切ったユダのような男なんだ。
今回アブちゃんすごく✡️を意識してて、この台詞を聞きながら衣装の✡️をギュってするんだよね。それまでもユダヤ人のアブちゃんはチクリとした顔をして辛そうなの。
俺は一生この罪を背負って生きていかなければならない。
一生罪を背負っても、契約を断らないところがアメリカっぽいなぁと思ったり。結局裏切ってもやりたいようにやるんじゃんっていうね。
ごめんな、マーク。でも本当なんだ。
ここにいるみんなにも聞いて欲しい…
マーク:だって僕もソロ契約したんだもん!ねっ?だから1人で罪を背負いこまないで!
マシュー: なんだって?!?!
マーク:どうして?君も同じじゃん…
マシュー:そ、そうだけど、でもそんなの正しくないっ!
マーク:でもそしたら一緒にソロでやれるじゃん!
マシュー:一緒にソロでなんでダメだ!グループが壊れちゃうじゃないか!
マークの契約先はエルトンジョンの事務所でずーっとやってきたんだけど、前回だったかレディガガに変わった時があって。
私はその時は知らなかったけど、ガガ様もborn this wayなんて歌ったりしてる人なんだーって納得してた。けどすぐにまたエルトンジョンに戻った。なぜか。
今回はピコ太郎事務所。これが単に流行ってるだけで全然意味わかんなかったー。残念。ゲイのマークが契約するのなら同じゲイの有名人の方がわかりやすいのに…と思ったけど今更ながらそういう分類するみたいなことをもうやめていいんじゃない?ってことなのかなぁ。この時代。
でもカソリックに風穴をあけるんだって!って言ってるマークかわいかったんだよぅ。よくわかんないけど楽しそうじゃんみたいな無責任さが。
マシュー:そんなの言い訳にならない!フアンを見てみろ、彼はエグザイル10…人分にも匹敵するのに自分を売ったりしない。(J soul brothersも追加されて今回は何十人分に匹敵してました)
フアン:いや…売ってもーてんな。
フアンちゃんの台詞は初演から変更なしで、今は大阪ヒップホップがホットやさかい、僕には万国共通国際的アピールがあるとかなんとか言われて…も、そんな怒らんといて、少なくとも僕の制約先はバージンレコードやし、も変わらない。
マシューのそれがなんの理由になるんだ?のトーンも好き。生真面目に聞いてる感じが。
だからバージン?純潔無垢?道徳的でっしゃろ。
他にソロの契約したやつは?
見回す3人。この辺りからアブちゃんが見逃せなくて、アブちゃんに視線置いたまま他の4人をチラチラ見る感じになっちゃう。
スススッと手をあげるルーク。
俺かもしんねぇ。ストレスで忘れてたけど5分ぐらい前に思い出した。あの夜確かサインしたんだ、思い出した。
日本版アルターボーイズをこんなにもエモーショナルにした張本人、らちくんのエモーショナルな表情のお芝居を見張ってないとダメ。
ちょっと待ってください。つまりこういうことですか?私が唯一このグループに居残りするアルターボーイってことですか?
フアンちゃん:どこからもソロ契約の提示なし?
アブ:もちろんありました。私はちょっと歳のいったジャスティンビーバーだと言われました。
ここも再演の度にちょこちょこ変わってたけど、個人的にはジャスティンビーバーでドヤ顔するバージョンが好き。ここ、絶対笑うとこだから。誰ももう笑わないけど、お前ジャスティンビーバー気取りかよ!ってとこでしょ?
全体ではかなり湿度高めの流れになっていくけどここを生真面目にやっちゃうと意味わかんなくなると思う。
今回、時事ネタ入れたいのはわかるけど笑い一切なしでしかも亡くなった人の名前を出すから、どんな気持ちで聞いていいかわかんなくて。あとムダに3人も名前出すのは間延びしちゃうんだよね。
オファーの内容語るとこまで含めて自慢げに言って欲しい!前回までのように。
世界ツアーのオファーも。
マーク:アブちゃんよくも…!!
サインしませんでした。
ハッとする4人。
何故ならひとつの星は星達の連なる明るい星座にはなれぬが故、ひとつの声は声達の連なる美しいハーモニーとはなれぬが故
ゆっくりとセンターに歩いてきて。
覚えてますか?神の声が私たちに最初に告げた言葉を。
私は最初このバンドに間違いで入ったのだと思っていました。そうでなければユダヤ人の私がキリスト教のバンドになど、冗談か事故でも起こらない限りありえません。
…あるいは自分の心が試されてるのかとも思いました。でもやめようと思ったことはありませんでした。ただいつか、私がこのバンドにいる意味がわかる時が来ればいいなとは思っていました。
そう。信じる力を試されている、そうかもしれません。でもこれは、私だけのことじゃないんです。
私は人生の最も素晴らしい時をこの仲間達と過ごしてきました。この時間はバージンレコードの人ともソニーの人ともエルトンジョンとも取引できない!
もちろん僕たちは、ひとりひとり違う人間だって知ってるけど!
…けど…僕がいつも感じてたのは……なんていうか…すごく素敵な……本当の…
フアン:家族ってことや。
らちくん、本当にずーーーっとここの独白を迷っていて、マークの独白なんか比べ物にならないほど、見る度に言い方が変わったりしてて、大事なシーンなだけにすごく迷ってたんだなぁって思う。
私は、もちろん僕たちはひとりひとり違う人間だって知ってるけど!のところだけ、感情が高ぶるアブちゃんが好きでした。あくまで落ち着いて話をするアブちゃんが、そんなのわかってるよ、でも!!って高ぶらせる、その一瞬に込める思いが好きでした。
今回はかなり変えてきて、かなり感情を高ぶらせ、4人に訴えかけ、そして時々自重気味に笑うんだよね。それも休演日明けにまた変えていた。でもこれは私だけのことじゃないんです〜ひとりひとり違う人間だって知ってるけど!のところまで、感情的に言った後、ふと冷静になって笑うの。こんなに熱くなってもそう思ってたのは自分だけかもしれないという諦めたような笑い。
それでも独り言のように続けてると、フアンが入ってくる。その時のアブちゃんの表情がね。泣けるヽ(;▽;)ノ
らちくんは独白はものすごく迷って悩んで作ってきたみたいだけど、歌はずっと安定してる。
ふとポケットに入れたままの、マシューとの合作に気付き取り出して。意を決してピアノの人は渡す。そして流れるイントロ。
観客も含め、これは!と気付く。神の声を初めて聞いた日にマシューが作っていた曲。彼ら5人が出会った日の思い出の曲。
4人はそれぞれアブちゃんの想いを感じて俯いて。
すごくすごく優しい声で始まるI believe。
天使の光、で両手を広げて。ゆっくり前に歩いて来るアブちゃん。
今、道を照らす
進むべき道を指で示し、そしてそちらに進む。
ここね、今回というか千秋楽特にかな?ひと息間を置いてから覚悟を決めて歩き出すんだよね。ユダヤ人の自分が、ユダヤ教とかキリスト教じゃなくて「彼ら」を信じて進もうって決断したことを示唆してるかのように。
そして
信じることが全て
フアン、ルーク、マークと歌に加わりソウルセンサーはひとつずつ数字を減らしていく。肩に触れたり手を握ったり拳を合わせたり。すごくみんな優しい表情。
そしてマシューですよ。
僕を見てくれってめちゃくちゃいい声で後ろから入って来る。
なんで最後なんだろうって話してた時に、リーダーの裏切りは他のメンバーより重い、自分は許されちゃいけないって思ってたんだろうと。でも4人を見ていたら許しを請うて戻ることが正しいって気付いたんだろうな。
ただここもしばらくそういうお芝居でやってきたけど今回や前回もかな?お前ら…最高だよ。みたいな苦笑して真ん中は歩いてくのね。それからの僕を見てくれ。
やっと0になったソウルセンサーを5人で見て微笑んで。
マシューの
アアイビリーブ!!!
全てをかっさらう美声。本当笑ってしまうくらい素晴らしい。最高!
ライトも眩しく彼らを照らしフィニッシュ!