原作の評判、脚本、企画、共演者。こんなに安心してチケット取れる舞台も珍しいのにそれが自担の初座長公演だなんて、こんなハッピーがあって良いのか。と、チケットを取るとかではなく見終えた今感じてる。
やっぱりなんだかんだ、不安もあったわけで。
初日の幕が上がり見てきた人の感想を見て期待出来るぞと思っても見るまではね。
とても面白かった。
すごくいろんな要素が詰まってる。外国人のふりをする突拍子もないアイデア。爪が甘いのにまんまと騙されてくれる強引ででもいい人たち。
外国人を興味と親しみを持って接してくる人たちと排除する人たち。聖職者だからって正しいとは限らない。でも彼らの正義。まあ外部からしたらお前らそもそも侵略者だろって言いたくなるけどね。
弟を心配する姉とそんな姉弟をハメようとする男。
チャーリーがあんななのに兵士だったってのもなんかね。戦争に行きたそうな台詞言うのとかね。
KKKのリーダーが異常にブードゥー教を恐れてるのとか。もりもりもりもり。
江田くんの、本当に優しげな笑顔が、言葉の通じないチャーリーに何故か惹かれてしまうことに説得力を持っていて、本当にぴったりの役だなと思った。
チャーリーの役はありとあらゆる表情、声色も楽しめて、演じてて楽しそうだし勉強になるだろうし、見てるこちらも満足できる。まさか江田くんの口からシェイクスピアの台詞が聞けるとはさ!
さりげなくやってるけど段差からの側転や、階段からデスクの上に飛び乗ってあぐらになるとか、身体能力も発揮して。
個人的にはストーブに乗ってからのシーンが色っぽくてドキドキした。緊迫シーンなんだけどね。
キャッシュオンデリバリーといい、これといい、あるいはアレルヤ!もだけど、コメディの中に全く笑えない要素をぶっ込んでくるあちらの脚本好きだなぁって思う。(バンク・・はちょっとまた違う方向行ってたけど)
みんなでワタワタ何かを解決しようと奮闘するコメディっていいよね。