偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

配信、そろそろ終わりが見えてきた

NTLもシェイクスピアグローブも、最後の作品を発表して、終わりが見えてきた。

7月には私も3月以来舞台を見に行く。

ザ・キャラクター

同時見に行って、帰り道感想も言えぬまま帰った思い出。改めて見ると、心底怖いなと思ったのは教祖の言うことを騙されて信じてついて行ったのではなく、おかしいとわかっていたのに引き返せなくなっていたこと。そう感じていた人がみんなおかしいと言っていたら、誰もあんな無茶苦茶な教祖について行くはずなかったのに、それができない恐ろしさ。

今の社会もそんなふうに感じる。

某政党をこの期に及んで支持できる人たちが、やってることのおかしさに気づいてないわけないと思うんだよな。自粛解禁されたからって安全になったわけじゃないことはみんなわかってるよね、でも見ないフリしちゃう。

というようなことが次々浮かんで今見る意味を考えた。

英国万歳!

オックスフォードで街の雰囲気に飲まれて英文脚本買って帰って読んでないー!と慌てて読み始めたけど舞台で言うと40分ぐらいのところまでしか読みきれなかったし、そもそも言葉が難しくて意味を調べず読んだからわからなかったし。

ということで踏まえずに見るだけ見た。

なんとなく流れは分かってるので楽しめたけど、結構ひどい内容なので何度も見れる舞台ではなかったなーなんて。

スモールアイランド

これは映画館の上映と被ったので映画館で見てから配信で復習をした。まさに今見るべき映画という感じ。アメリカの話ではないけど、イギリスでもこんな時代があったのか。そもそもジャマイカのブラック達はネイティブではなく、イギリスの白人達が連れてきた人達なんだよね?よく考えたらアメリカ大陸のネイティブはどっちかというとアジア系っつーかブラウンだもんな、勝手に連れてきて勝手にブリテン島に呼んでそれで差別って。

このストーリー、いろんな人のエピソードがちょっとずつ絡んでて、それぞれ共感できるところがあるのがとても良い。

そして問題の本質というか、真理をついてるなーと思ったのは、クイニーのだんなが平然と黒人差別をしてるのにクイニーが産んだ混血のベビーちゃんを溺愛するところ。他の男の、黒人の子供なのに、愛おしそうに子守唄を歌うんだよね。こんな優しい心を持っててなお、その子の前で差別発言をするっていうのが、誰でも差別する側になる可能性があるんだなって思った。だから常に意識してなきゃいけないんだろうな。

夏の夜の夢2013グローブ座

これ、めちゃくちゃ楽しかった!!去年見たのはなんだったの??というくらい。英語字幕で多少は理解しやすかったというのはあるけど、素人芝居の職人達が楽しくって。タップしたりも楽しいしキャラがすっとぼけてて最高。

オーベロンとパックの、なんだ?アイアンマンとスパイダーマンみたいな感じ?が楽しい。オーベロンかわゆいんだ。パックはもっと機敏なイメージだったのにこのパック、いつもフラフラしてて真っ直ぐ立ってなくて、喋り方もちょっとスローでふにゃんとしてて掴みどころのない不思議な感じ。

これがなんだかクセになる。

4人のバトルも激しくて面白い。ハーミアとヘレナってそんなに身長差激しいわけでもないのにちょっとの差にギャーギャーもめてるの、笑っちゃう。

結局2回見てしまった。

ついでに映画館でジュリー・テイモアの夏の夜の夢も見てきた。こっちはまただいぶゴシックホラーみのある演出で、違った面白さがあった。とにかくパックが不気味。と思ったらエンドロールでキャサリンハンターの名が!あーーー!!ってなってしまった。野田さんと表に出ろぃ!の英語バージョングリーンボトルでお父さん役やってた女優さん。伝統芸能のお偉方ね!グリーンボトルでは分かんなかったけどすごい身体能力!でもそれが不気味さを醸してて。舞台セットも大きな布を使ったり、陰影が強くてホラーみを増してるし、妖精の子供達もどことなく不気味なんだよなぁ。

その中に若者4人は鮮やかに賑やかで、こっちのバトルもすごかった!クライマックスはマクラ叩き大会かな?

残るはあとこちら。

夏の夜の夢2019ブリッジシアター。

こちらもNTLの映画館上映と配信があるので、先に日本語字幕で見た後復習したい。夏の夜の夢の見比べも楽しみ!