偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

NA版ロミジュリ

延期になってた映画館上映がようやく解禁になり行ってきた。念願のコーデリア&パリスバージョンは、我慢しきれなくてオンラインで見てしまったのだけど、大画面で見るとやはり伝わるものの量が違うのか、めちゃ泣いてしまった。

今見ると、悪い大人に対する若者達の団結力とか、自分たちや仲間を助けようとするあまり侵してしまう罪は、現状と重なって辛い。

サーの置き換えは現代でも理解しやすいようになってて、理解しやすいことは悲しいことでもあるけど、死んだフリのできる薬やら情報伝達のミスやらよりもあり得そうなこととして心に刺さってくる。

看守?の暴力(レポートによっては曖昧にしてるけど明らかにライプだろ?)や、その暴力と侵した罪による幻覚妄想の末の悲劇。こんなことがありそうなのって悲しすぎるけど。

何回か見て、やはり私は施設の若者達の連帯がとても好き。美しいと思う。時には怖くて助けられなかったりするけど仲間を守ろうと大人に向かって行ったり、2人を祝福しようと素敵な結婚式をあげたり(このシーンが1番好き。もはやダンスでもないが)。

2人が恋人同士になったのを知ってみんながあれこれ散策してるシーンの男子部屋女子部屋の入れ替わりとか目に楽しいシーンもある。

初めて見た時はアンサンブルのダンスに楽しい振り付けがあまりなくてハマらなかったんだけど、その他の要素のよさにだんだんとハマってきた。より演劇要素の強い公演なんじゃないかなぁ?バレエというよりパントマイム、感情をそのまま乗せたような振り付けが多いし。

しかしあのオープニングの曲は、ここで聴くと不吉な予感しかしない曲だよね。