偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

キンキーブーツ

再々演の初日を見てきた。

再々演の初日らしい、ファンの熱い公演で、私はこの舞台も役者さんたちも好きだけどそこまで熱烈なファンではないので、ちょっと居心地が悪かったのだけど、考えてみたら熱烈に好きな舞台では私もあっち側の人なので、外から見るとこんな感じなんだなーと客観的に見れて面白かった。

 

さて舞台。

初日でしかも、春馬くんのことがあってキャストも変わった公演で、なんとなく緊張しているように感じた。3回ずっと出てる役者さんたちも台詞を噛んだり、なんだか前より力が入ってたり。

優くんのプレッシャーは相当なものだったと思うけど、どうだったのかな?前半は緊張してるのかなぁという感じもあったけど、歌も良かったし、春馬くんとはまた違う雰囲気のローラも良かった。なんか春馬くんは結構逞しい(精神的にも肉体的にも)印象のローラだったけど、優くんのローラは繊細で傷つきやすい感じに見える。まだ初日だからなのか、それが個性なのかはわからないけど。物腰が柔らかで声質も柔らかで、名前の通り優しげな雰囲気だった。パワフルに歌っててもあの身長でも威圧感のない人だなあと。や、春馬ローラが威圧感あるわけではないんだけども。

そんなだからI'm not father's son♪の繊細さは絶品だったな。

 

そういえばちょこちょこ台詞を書き換えてるのかなーという違和感があったのだけど(こんなだっけ?という)、一つはっきり違ったのが、まだどちらか決め兼ねてる人、というところ。まだ本道の自分を見つけられてない人みたいなニュアンスの台詞になってて、選択肢が必ずしもどちらか片方ではない、もっとグラデーションの人々がいるということを踏まえての変更だったのかなと思った。