偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

しんみゅ千秋楽

ダブルキャストなので今回は別キャストで。

楽しみにしていた成沢さんと江田くんの対決が見られて良かった!永倉さん、風のキャストのイメージの方が蒼天の時に近くて馴染みがあったけど、中の人の対決と思うとこちらの方が血が騒ぐ。息つく暇もないくらい次々と繰り出される手の数々。贅沢なもの見てるなぁと思う。

成沢さん、以蔵の時はホント何してても狂気に取り憑かれた表情してたのに、永倉さんの時はあのヤンチャ集団の中で知性を感じる落ち着きと優等生な精悍なお姿で、かなり印象が違った。演じるってこういうことなんだなぁと感心した。

 

改めて見るとやはり初回に感じた以上に新撰組は自分達をおバカさんと自覚していて、知恵を持つ伊東との埋めようなない差を感じて切ない。伊東の彼らを変えて見せようという傲慢さが見えるから、余計利用されてしまう弱者としての存在が強調されるように思う。はじめちゃんには無理だけど、山南さんがもう少し解決方法として知恵を持つ人だったら、と思ってしまった。

利用されてる、自分達はバカだ、がわかってるのにどうしたらいいかわからないもどかしさ。

忠義だ誠だなんてバッカじゃないのと私も思うけど、渦中にいる人にそれ言っても反発されるだけだもんなー。今もこういう間に入って導ける人っていないよなあと思う。

まあ伊東も今回そう描かれてるけど導こうとしただけかもしれないが。

 

と、1回目よりだいぶ物語に寄り添って見ることができて、たくさん泣いてしまった。

だけど1番泣いたのは、土方がはじめちゃんに次の時代を見せようとしたところ。あのね、次の時代どころか今でもまだだめだめな世の中なんです。あなたの時代から繋がって、いまだ弱者が虐げられ、メシで釣って、最前線で死んでくれる人を募集しちゃう世界なんです。