偏食観劇屋

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チョコレートドーナツ

今度は圭人が出るというので見てきた。

 

正直ね、こんな展開になると思ってたかったから失念してたけど社長業と役者?しかも単なる社長業じゃない、会社ぐるみの歴史的犯罪隠蔽からの脱却と被害者救済というとんでもなくヘビーな対応が迫られる社長だよ?

完全に忘れてたわ…まだ役所の仕事を残して引き受けていたことなんて。

 

しかもね、このストーリー、正しいことを知っててやらない罪を問うてるのよ。あらゆる立場にいる人に。亜門さんはしかも観客にも問うた。新聞記事の結末を語り誰かマルコを死に追いやったのかをポールが語るシーン、たくさんの登場人物の名を挙げ、最後にそれとも…といった瞬間、客席のライトがついた。こんな名前もやってたっけ。覚えていないか気づかなかったか。

 

そんなストーリーを新社長と所属タレントの1人がやってる。基本的には物語に没頭してたけど、他のキャストがやってたとしても思い出したし関連づけたと思う。芝居の力とはそういうものだし。

 

圭人は安心して見ていられる役者さん。東山さんは上手い人だとは思わないけど、歌声に溢れる情はとても良かった。あと意外にも?自信のなさ、自分を肯定できない悲しみがハマる人。

 

差別主義な人々は別として、そうでない人も必死で戦う彼らを助けない。こんなのおかしいと思ってるのに。昔の話だけど全く変わらない世の中だ。