偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

まるちゃん舞台

頑張っていたな~って思いました。

ものすごい台詞の量。

まるで小説読んでるみたいな感覚になるくらい、言葉が多くて。

情景描写などの説明をずっとしてる。

うん、確かにちょっと変わった演出でしたね。

こういう憂鬱な感じが意外とハマっていて、まるちゃんの繊細さを感じる舞台でした。

この路線、悪くないなーーって思います。

そのうちドラマでも、元気な役だけじゃなくって影のある役がきたりするのかな?

演出が変わってると言っていたけど確かに。

独白の小説を読んでるみたいな気分になる要因のひとつは字幕。

セットの壁面に心の言葉が浮かび上がるのです。

この原作って小説だっけ~??と思うようなことが何度かありました。

楽しかった、って感じのストーリーではないけど、私はこういうの好きだな。

映画のストーリーはすっかり忘れてたけど色々思い出しました。

学校で叫んでしまうギルバート、すごいよかった。

ホント、まるちゃんじゃないみたい。

あとやっぱりママがすばらしかったなーーー。

警察にアーニーを向かえに行くとことか、誕生日にギルバートと話すところ。

ホント泣けて泣けてしょーがなかった。

「知的障害(この字に悪意があると思ってないので)」と言わなかったりするのにドキドキしたり

ここでいるかな~???というつまらない笑い所は余計だったけど、しんみりステキな舞台でした。

こういう話、好きなんだよね。

閉塞感の中でもがいてももがいても抜けられない感じとか、ちょっと幸せが見えたのにまた何かが起こるとか、「人が死ぬこと」をただお涙ちょうだいにしないのとか。

ちょっと目の前の霧が晴れるんだけど、たくさんは進めなくてそれが人生、っていうのとか。

千秋楽まで大事に演じてね。