偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

六月大歌舞伎 三部

やっと歌舞伎座の1階へ行って来たよ〜!!

前回は幕見席だったのでどのフロアにも行けずじまいだったけど。

たいやきは売り切れで食べられなくて残念。

でも休憩中に覗いた3階席を母がえらく気に入っていたので、これからはもっと気楽に見に来れるね!

でも3階A席を取るのは一等席より大変だからね?

御存鈴ヶ森

全くあらすじを知らずに見ました。

見どころはよくあるくらやみでの手探り殺陣場面ですね!

切られた足や手や顔(><)の割とグロい表現はどっかでも見たなぁ。

個人的にはちょっと長過ぎて飽きてしまった。

最初は数人しかいなかった雲助がわあっ!と草影からいっぱい出てくるシーンは楽しかった。

再会を約束して別れていくっていうのもよくあるね。

助六由縁江戸桜

こっちを楽しみにしてチケットを取りました。

と言ってもどういうストーリーなのかは把握しないまま見に行ったのだけど。

助六っていうのと揚巻って花魁が出てくる、その揚巻っていうのがなかなか魅力的らしいと、そのくらいの知識。

團十郎が代々やってきた役っていうものうっすらと。

これが大当たりでした!!!

すっごい楽しい!華やか!!これは何度でも見たい!!!

まず最初の場面。

5人の傾城ちゃんたちがま〜若くてかわいらしいこと!

その中の先頭が凄い美人でビックリした。後で調べたら壱太郎くんって言うんだって!

歌舞伎役者らしからぬ小顔で、目がくりっと大きくて完全女性。美人すぎる花魁。

この5人が本当に若手のみで演じられるのはあまりないみたいで、今回のを見れてよかったと思う。

そして揚巻さん登場!

花道にぞろぞろと従えて、ほろ酔い揚巻さん。

どうも福助さんってあだっぽい役のイメージでどうなのかなぁ??と思ったけど私はキライじゃない。

ちょっと声がダミ声になっちゃうとイメージが違う感じがしたけど。

玉三郎さんが威勢よく演じるのを想像するとそれもかなり魅力的だろうなって思う。

そして!満を持して助六登場!

黒の紋付の着物に真っ赤な襦袢がめっちゃかっこいいい!!!

ホント海老さんは姿が美しいねぇええ!!!

それにしてもあんなスレンダーな人だったっけ?もっとガッシリしたイメージだったけど。

と思うと、お父様がなくなったこと、ベテラン勢の中で代役として舞台に立つことのプレッシャーがハンパなかったのかなって思いました。

花道で台詞なしでけっこうな長さで舞踊タイム。

これ後から気付いたのだけど、一幕で2時間越えの舞台なんだね。

色んな人が次々と出てきて、本当ににぎやかな舞台。

魁道中のメンツは正直誰が誰だか・・・松也くんもいたのねぇ。

芝のぶさんもよく見るけどわからなかった。そこまで目が行かないくらい豪華なんだもの。

七之助はなんだかちょっと印象が違って一瞬わからなかったな。

中村チームで見るばっかりだったので、ちょっと新鮮。

彼はものすごく期待をかけられてるんだろうなー。

そんなに詳しくないけど、女形でああいう凛とした雰囲気の役者って他にいないんじゃないかな。

玉三郎に大事にされるのもわかる。

あと印象的だったの白酒売新兵衛。

すっごくコミカルでおもしろくってよかったのだけど、あれ菊五郎さんなんだ〜!って。

私はまだ籠釣瓶でしか見たことがないし、弁天小僧の菊之助とかのイメージで。

あんなとぼけた役もハマるんだな〜って思いました。

ホント、殺陣の練習とかまた潜りでとととって自分で歩いちゃうのとかスッゴイ笑った!

それから三津五郎さんの通人。

あとから歌舞伎座さよなら公演で助六をやった時に團十郎さんの助六勘三郎さんの通人だって知って、うるっとキテしまったよ。

お二人が最後に歌舞伎座の板に立ったのがこの演目だったんだね。

きっと勘三郎さんの通人役もめちゃくちゃおもしろかっただろうなぁ!

またひとつ後悔が増えました。

大切な同級の後を引き継いだってことにも涙。

お通夜の挨拶を思い出しちゃったな。

また潜りのシーンで出てきたんだけど、またをくぐれって助六にいわれて「じぇじぇじぇ!」

そして海老蔵菊五郎さんの紋?柄のてぬぐいをそれぞれの時に頭の上に乗せてガード。

さらにファブリーズをしゅっしゅ(いや、当時はきっとちょっと臭うよね^^;)

「いつくぐるの?今でしょ!」にはちょっともう苦笑い。

そして股をくぐった後は花道の七三辺りで「そうだ!珍しい体験したからつぶやいとかなきゃ!」

「ついでに海老蔵のブログチェックしとこう!」

もうこういう三津五郎さん大好きだよ♪

それから子供が生まれたことに触れて、最後は團十郎さんへの言葉。

ちょっとほろっとしてしまいました。

コミカルなシーンが多いのも楽しい要素の一つ。

助六がモテない意休をバカにして、おいらん達からもらった煙管を足の指に指して足で渡そうとするのとか。

持ちきれないぐらいどっさりの煙管をもらうのもおかしかったし!

また潜りもホント笑った!

亀蔵さんの奴もコミカルで楽しい〜!

刀を草履の鼻緒に指さしてまたの下をすーーっとすべらせて先に通してっていう、折り目正しいのにおもしろいっていうのが好き。

うどんをどんぶりひっくり返して頭に乗せちゃうのとか。

そんなだから終わり方がちょっと気が抜けちゃったけど、あれだけ見せる1場ってうのもすごいなーと。

ホント、また別の役者さんで見てみたい。

みんなが助六助六っていう理由がわかりました。

ちょっとずつ色んな演目見ていきたいな。

次は紅葉狩が気になる。