やっぱりこの演目は最高に楽しい!実にいい。
仁左衛門さんはちょっとやっぱりお年を召してて助六のイメージよりだいぶ品が良くておとなしめだったけど、キセルのシーン面白かったし、勘九郎の弟役って無理もなんだか楽しかったし、通人も傾城も楽しかった。もちろん揚巻の華も!
でも個人的に助六ならキャラはあまりにも海老蔵にピッタリ過ぎたからなあ。また見たい!圧倒的な華とやんちゃさ。愛嬌ね!ずるい男だよ。
勘九郎が声だけで登場した時、あまりにもパパそっくりで本当にビックリしました。勘九郎だとわかってても、え?録音じゃないよね??ってぐらい似てて泣きそうだった。間合いも動きも、姿形は違うのがわかるのに本当によく似てる。声だってずっと似てるわけじゃないんだけど、動きや声の端々に勘三郎さんが乗り移ってて、まだ歌舞伎やりたいんだね、死んじゃったのにってさ。
通人の、花道でのセリフ。わたし、ちゃんと出来てますか?って。
私がこれの前に助六を初めて見た時、團十郎さんが亡くなった後で、海老蔵が色々言われながら助六をやりました。その時に通人を三津五郎さんがやったんです。亡き勘三郎さんから引き継いで。
そのことを思い出してしまって。
色々と懐古しながら久々の歌舞伎を満喫しました。