偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

桜姫東文章下の巻

上の巻がとても気になるところで終わってしまったので、後半も見たい!!と思ってたのにいつのまにかカード枠の先行も一般すらも終わっててマジかーと思っていたら救世主が現れ無事に見てきました。


面白かった!!

その面白さが結構コメディ要素があるのが意外でよい。上の巻でもコメディシーンはあったけど、本筋のダークさに反して笑いどころがたくさんあるのが飽きなくて良かった。

あと他では見たことなかったような、帯クルクルとか、雷とか、かんざしを付ける仕草とか、お経文びらびらとか、そういうちょっとした仕掛けが見ててとても楽しい!お姫以外の登場人物は大して冴えなかったりむさ苦しいのにどこか華やかなんだよな。お2人の役者の華でもあるんだろうけど。

あと桜姫がおしとやかでないところもいい。自分の意思で生きる不良娘最高なのです。

出かける権助にえ?どこに?ってオロオロするところはなんか猫が飼い主に縋ってるみたいでうぅかわいい!ってなってしまった。


後半は色々な種明かしがあるシーンで、その辺りになるとちょっと飽きてしまったかなー。あの人もこの人も因縁があるっていうの好きだよね。


幽霊との格闘シーンは面白かったし、なんと言っても桜姫の庶民言葉と擦れた感じの喋り方や態度がおかしくて。玉三郎さんてきれいなきれいなお姫とかナントカの精みたいな品のいい役とか高嶺の花の花魁しか見たことないから、あんなに素敵にやさぐれだ女房なんて想像してなかったから。

お姫言葉がつい出ちゃうのもおかしくて。


あらすじ読んでたら絶対見に行かないような話なので、上の巻を誘ってくれた友人に感謝です。久々の歌舞伎座も良かった。今度は休憩時間を楽しめるようになってから行きたい。