最初で最後の２階席。
なぜか今年は2階に縁がなかったので、大切に見てきた。
色々見えるところが多いからなのか、たいてい私は２階席（遠い席）から俯瞰でみると感動してしまう。
今日は1幕からウルウルしっぱなし。
なんか変面のところがグッときちゃって・・・。
今年はより差を付けられたなって思ってて。
写真の枚数が違うのは前にもあったけど、パンフの扱いの差。
滝がすのちゃんを気に入ってるし目をかけてるの嬉しいけど、ぜいちゃんたちと何が違うの？？って。
ちゃんといい役を貰ってるのにお写真が出ないのはなぜなの？
ずっとモヤモヤ考えてたわけじゃないけど、どっか心の中にあったんだろうなあ。
でも変面やいつかで滝センターに林江田の構図を2階から俯瞰で見てたら、これが全てだって思えた。
生の舞台で見て感じること、滝に信頼されてるって感じる、頼りにされてるって感じるそれが全て。
とか思ったらウルッときてしまった。
うちの子達すっごいかっこいいでしょ？？って。
床を濡らして汗だくで太鼓叩いて、その直後にスッと熱量下げて、クールでセクシーなダンスをする２人。
客席を舐めて何事もないかのようにステージにヒラッて駆け上がってさ。
滝江田林のトライアングルがたまらない。
博多ぶりの上から腹筋太鼓も相変わらずすごかった〜！
結局最後は江田くんしか見れないんだけど、みんなあんななの？？
エロスでエグくてアイドルが見せちゃいけないぐらい生々しい表情を見せちゃってるの？？
２幕はしょっぱなの滝の芝居からしてなんか変わっていた。
日を重ねるごとに悲壮感や切なさが増してる。
噂の池田くんを見れる限り追ってたんだけど、ホントしっかり設定を作り込んでるんだろうなぁ。
いつも切った後、後悔するように刀を見てる。
最後の殺陣に加わるときも、本当に辛そうな泣きそうな顔をしてるんだよね。
こんなことしたくない！したくないけどしないと大切な人を守れない。
とか葛藤してるみたい。
とみけんを盾にして攻撃をかわした時もやっぱり辛そう。
責めないでくれ！俺が死んだら大切な人を守れないんだ！！
みたいな。
同じようにみんな、それぞれも物語を持ってるんだろうな。
今年、滝はそこをこだわったのかもしれないね。誰が言い出したかはわからないけど。
そんなのもあって、この日は半蔵様や十兵衛はあまり追わずにいつも見ないところを見てた。
十兵衛しか見れなかった、のりぞうが平泉まで追いかけてきたシーン。
やっと義経がうなずくのを見れたし。
ふっかの熱演もすごかった。ほとんど泣いてるよね？
花道の三郎はやっぱり素晴らしく切ない。震える声もグッとくる。
そして富樫様も増々。
あの静寂の時間を林くんが握ってるっていうのも感慨深いね。
そうそう。
その後ろにこたくんがずっと見えてたんだけど、富樫の様子を見ててそれが義経一行で、そして富樫は見逃したんだってことに気付くんだね。
主君の決めたことに驚き、そして従う覚悟を決めて捌けて行く。
ちゃんと見てなくてごめんね。
半蔵様、ちょっと発声が変わったな〜って思った。
前はこの芝居、マイクがなかったらできないよね？っていう発声だった。
つまり全く声量がないっていうか…舞台役者はたとえささやきでもステージの一番後ろまで声を届かせなくちゃいけない。
けど江田くんの今回のお芝居は全然舞台向きじゃなかったんだよね。
冷酷な半蔵様のキャラクターはよく表現できてると思うけど・・・って思ってた。
だけどこの日の発声はちゃんと舞台向きの発声をしようとしてて。
冷酷さを持ちながらも声を張っていたの。
意識して張らないと身体が負けちゃうぐらい、段々疲れが溜まってきてるのかもしれないけどね。
江田くんが外部の舞台に出たり自分の公演をするためには、足りないものがいっぱいあると思う。
でもそれを乗り越えないと、いつか生きる道が見えなくなると思うんだよね。
ずっと同じ舞台に出続けることは素晴らしいことだけど、滝がえびを手放したように、いつかはこの子達を自分の公演に縛り付けちゃいけないって思ってもらえるようにならないと。
それには必要なものがいっぱいある。
それをね、そういうもののひとつを自覚してか別の理由かわからないけど、掴めたのかな？って嬉しかった。
ラストスパートですね。
今年はサプライズじゃなくて楽まで見守れるから、最後の日がとっても楽しみです。
