今年も無事に見納めることができました。
とてもいい公演だったと思う。
滝がやりたい千秋楽のお遊びと今回の歌舞伎の構成がとてもよく合っていたことが勝因じゃないかな。
千秋楽のお遊びがちゃんとハマっていて場の空気や芝居を妨げないものだった。
笑いあり、涙なしの二幕が千秋楽ならではの遊びにぴったり合っていて、どれもこれも素晴らしかった。
こんなに素直にいい千秋楽だと言える千秋楽はなかなかないよ。今まで見た歌舞伎の楽の中でダントツによかった。
この10人が、という挨拶をカーテンコールで言ったのは誰だっけ。
スノーマンじゃなくて10人っていうのがとてもよかった。今回、それこそがすのちゃんが歌舞伎に出た意味だと思ったから。オープニングをグループごとではなくシャッフルして出したこと。とても大きかったと思う。
無所６人に触れなかったのは、個人的には間違ってないと思ってる。写真ぐらい出してあげてよとは思ったけどね。
彼らへの信頼は２幕を見れば十分だもの。滝の愛も。滝舞台にはお初の子達もいるのによくぞあそこまでキャラクターに合った配役をしたよね。前田君の芸達者ぶりを知ることができたのは２幕があったから。
バレエダンサーを使う意味はなんだかよくわからなくて、せっかくのダンスシーン、浮世もwith loveもファンが見たいのはジャニのダンスなのにとは思ってる。そこは納得しない。
いつもは江田くんメイン、いない時と隙間時間で佐久間くんを見てるから、今回は好きなだけ佐久間くんを見れるなーと思ったけどやっぱり林くんから逃れられなかったな。なんなら前田くんも気になったし。踊るシーンでは。
お芝居や歌舞伎のシーンになるとほぼ江田くん集中だったから、誰を見ていいかわからなくてわりと散漫にいろんな人を見てた。その中にはもちろん滝も健くんもいて。滝の女形はさすがにもう突き抜けてきたという感じ。当たり前のように女性として見てしまうし、決して女装の似合う人(骨格)ではないのにとても色っぽい。
2幕も含め思ったけど健くんだってお芝居の人なのに、滝だけの時は発声がなぁと思ってたのに、比較にならないの。立ち姿はさすが日本文化を愛する健くんという感じではあるけど、最後の2人の台詞の音量がね。ベテラン過ぎる滝様。
でも普段から和のこころを大事にしてる健くんにも当然私は期待をしてたわけで。
さすがっていうか着物の着こなしは素敵だった。可愛いお顔の健くんだけど体はかわいくなくてガッチリしてるからとてもよく似合う。佇まいが流石だな〜と思いました。両脚ピタッと揃えて足先だけVに開いてシュッと立ってるのとか、歌舞伎っぽかった。とても。
まだmaybeを語るけど、先日千秋楽後の健くんのラジオを読みまして。
振付における手話のあり方、型でも振付でもなく言語としての手話使用者に通じるための手話へのこだわり、曲の世界観とそれを表現し得る振付、直訳でない手話、照明などなど、恐ろしくこだわって作ってることが判明した。
こういう人たちがVコンを作ってるんだ、と驚愕したよ。そしてそれの表現のために選ばれし2人の名誉ね。
健くんは2人にだいぶ説明をしたと思うけど、これすごく大きい経験になったはずだよね。というかクリエの2人がなにも変わってなかったらいったい何してたの？2ヶ月も！ってなるよ。
佐久間くん。
もちろんmaybeについては絶品でした。もう何度も言ってるけど。
中性的なところが魅力な彼の男っぽさが見えるダンス。あの実体がある感じは健くんの丁寧な演出の賜物なのかもしれないと、ラジオを読んだ後なら思う。そういう表現ができるようになったということなら本当に感謝です。隣を見ればもっともっと大人の男の色気を発してる人がいたけど、私の知る佐久間くん史上最高に色っぽくてドキドキした。
鼠ダミーは、そうなんだろうと思いつつなんとなくずっとちゃんと見れなくて。自分で気づいたわけじゃないところも勝手に自分の中で引っかかってたのかな？でも最後の最後に双眼鏡でちゃんと見ました。
遠目に見ている時、他の部分では思わなかったんだけど、ステージセンターで奥に向かって立って、奥から出てくる人たちを左右に振り切ってくお芝居のところがめちゃくちゃ滝っぽくて、ああちゃんとダミーのお仕事してる！って感動した。バック転とか絶対やれないことも取り入れてるんだけども（そういうところがちゃんとダミーなんだよって、わかるファンには教えてくれる滝の優しさでもあると思う）、でも滝が演じる鼠としてやってるのね。
金之助くんは本当に滝の愛を感じる役でした。それはすの全員そうなんだけど。（すの以外も「推す」というところでは同じではないけどやっぱりそれぞれ当て書きで彼らを活かす役柄だったと思う）
あんなにバカ殿ちゃん、いないから。佐久間くんのために書かれた役。出番はちょっとだけだけど、佐久間くんの魅力を引き出してたし、何よりずっと歌舞伎を見てきたファンにとっては新鮮に映ったんじゃないかな？
コメディって難しいと思うけど、きっちり笑わせてくれたしね。台詞の言い回しも間も時々出るアドリブも冴えてた！おバカの子の仕事じゃなかったよ！
健くんへのグイグイグイグイ・・・・
１年前までは、すのちゃんああやってグイグイ行くの、キャラなじゃないならやらなくていいと思ってた。
無理してしかも結果面白くもないしただ痛々しいだけなら、もっと別のやり方で前に進んでもいいじゃんって。誰もがグイグイ行かなきゃ身を立てられないなんておかしいよとさえ思ってた。それぞれみんな特性が違うのにみんな同じやり方じゃないきゃいけないの？ダイバーシティとは？
だけど、あれが自然か無理かわからないけど、佐久間くんがそうしようと決めたならそれを支持したいなと、今年は思いました。実際あれでだいぶ認知度も好感度も上がってたみたいだし。うざいと思った人も中にはいるだろうけど、トータルではとても成功してたんじゃないかなと思う。それはいろんな人も言ってたけど、それ以外の場所できっちり仕事を全うしてるからですよね。
去年はもう卒業しなきゃやばいよ、と思ってたけど、今年を見たら来年出てもいいのかもしれないと思った。
それは６人全員じゃなくてもいいと思うんだ。今年とは違った立場で出るべきだと思うし。
本当にゆっくりだけど夢に近づいてると思えることが嬉しいです。
