偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

BETMUKまでの道

2010年春。NYのブロードウェイにて初めてBETMを見た。

とにかくビリーがかわいくてキュンキュンしてもう一回見たい!また見たい!このミュージカル好き!と思ったのは覚えてる。マイケルの子もかわいくって。英語はサッパリわかんなかったけどダンスがすごくてハッピーな気持ちになって。

今思えばシリアスなシーンもあってたとえ言葉がわからなくても切なさとか苦しさは伝わってきたはずなのに、時が過ぎて残っている記憶は楽しいばかり。Old Billyとのダンスが素晴らしかったなぁとかマイケルとのダンスがかわいかったなーとか。あと何故か強く印象に残ってるのがセットで。ビリーの2階の部屋はセンターから回転して上がってくるセットだった。螺旋階段でベッドがひとつあるだけ。その後に見たたきつコンで似たようなセットがあって、あっ!ビリーエリオット!と思い出したり。

もう一回!と思いつつも日々の中で薄れていき、そのために海を渡るなんて考えには至らなかった。

自分でも忘れていたけど、その後何度かBETMのことを思い出していたみたい。

最初は2012年冬の革命。最初で最後となってしまった革命の組曲で、子供の滝ゆまと大人の滝ゆまが四人で踊るシーンがあって。ああ!これビリーエリオットだ!ってテンション上がったの。

本当にdream balletが好きだったんだね。

そして2012年年末のジャニワ。知念くんのソロダンス。それに加わるチームUSAのダンサー。2人のダンスが完全にdream balletで、当時日本でやるなら知念くん!!と、フォローしてた方とリプし合った。もうさすがにありえないけど、子供みたいなちみっこで歌えて踊れてアクロバットできておまけに生意気で18歳超えてるから夜まで舞台に立てる。今考えても知念くんは完璧だったな。

2013年秋。

えび座を見た私はまたビリー!!ってなっていた。この時の宮近とチームUSAとのダンスでも私はまたdream balletを思い出していたらしい。

そして突然2014年4月にBETMを見たい!とつぶやいている私。その時にロンドンに行っていたらElliottくんが出まくっていたはずだ。けど私の頭にはブロードウェイしかなく、数日後にネットでブロードウェイ公演がとっくに終了していることを把握してあっけなく終わった。

舞台がイギリスだと知っていたのにイギリスにまるで興味のなかった私はそこに行き着かなかった。

それでもdream balletの動画をみつけて見てたようです。ちゃんとリンク貼って呟いてた過去の私、ありがとう!ミッチェルくんのビリーだったよ!

っていうかロンドンのビリー見たのに…そこで終わるなんて過去の私が憎い。

なぜ歌舞伎の真っ最中にビリーに想いを向けたのか、何がきっかけだったのかまた私はビリー!!ってなっていて、その時たまたまフォロワーさんが反応してくれて。映画が素晴らしくてそのままアダムクーパーにはまってしまった方だった。映画もいいよってオススメされてようやくいわゆるリトルダンサーを見た。

そもそもブロードウェイで数あるミュージカルのうちのBETMを選んだのはリトルダンサーに感動した母の選択だった。確か公開当時も勧められたんだけど、やっと10年以上経ってやっと。

その時は大好きなdream balletがなかったことにガッカリしたのと、映画独特の雰囲気が好きになれず、なんならジェイミーの淡々とした空気感もすきになれなかった。

そんなことが何故か4月にあってから8ヶ月後にたまたまツイッターでミュージカル版の上映があることを知った。もちろん即決で観に行くことを決めて、チケット取ってまず一回早々に六本木へ。

けっこう忘れてるシーンもあったけど(マイケルとのシーンの巨大ドレスはブロードウェイはなかったかな?)、螺旋階段のビリーの部屋が懐かしい!そして何より日本語字幕があるから内容を深く理解することができて。本当に素敵なドラマだった!頭痛するくらい泣き腫らしてしまった。顔が上げられないほどに。

これはもう一回見ないと!いや、三回は見たい!と思ったけど上映期間があまりに短く行けそうなのが1日しかなくて。予定があった日だけどなんとか詰め込んで2度目の六本木へ。

2回めは少し冷静に観れたんだけど、今度はキャストへの思いが募ってしまった。

主役のElliott Hannaくん。まず間違いなくイケメン!こんな綺麗な子がいるのかってぐらい。そして表情の付け方がホント魅力的で。後でダンスオーディション番組に出てるのを知って納得したけど。ボールルームダンスジュブナイルの子達みたいに笑っちゃうくらいオーバーな表情で踊りまくってる動画があった!あんなことしてたら相当下地が出来てただろうね。すっかり魅了されてしまった。

足が長くてスタイルいいし(スタイルがいいを子供に使うことになろうとは)、バレエも出来て力強いダンスで。

結局渡英前に6回行ってしまった。

年明けてシャンテ、スカラ座、シャンテ、品川。2回目のシャンテまではまだエアホテルの手配は出来てなくて。品川は全て決まってから出発の前々日に最後の予習として行った。

帰国してから過去の映像を見るのはしばらくいやだなと思ったけど、見ないで避け続けることも出来ないし、スクリーンで観れるうちにと錦糸町に出かけ7回め。映像をこんなに観に行ったことは過去にないよ。

2回目を見た時、いや1回目に観た時にまずいつかロンドンに観に行こうと思った。でも具体的にいつとは決めてなかったし、思い立った時にまだ上演してるかもわからないのにただいつかだった。

けど2回目を見て、これは何としてもElliottくんを見に行かなくてはいけない!と思ってしまって。

そこからほぼ毎日情報を漁っていた。まずビリー役は今は5人で回していること、出演は均等ではないから1週間滞在しても全員観れるとは限らないこと、誰がキャスティングされるかは当日までわからないこと。

つまり日を決めて申し込んで行ってみても必ずしもElliottくんを観れるかはわからない。大金をかけたビリーガチャであることを知った。

それでも行かないことには見れないので、どうにかElliottくんの出そうな日を特定できないかとあれこれ調べて調べて調べまくって。慣れない英語サイトで初演からのビリーキャスティングをトラッキングしてるサイトを見つけ、行くなら春までに、2月か3月に行こうと決断した。

2013年7月に初ビリーをやったElliottくん。史上最年少とは言え過去に2年を超えて出演し続けたビリーはほぼいない。どんなに長くても今年いっぱい、過去の前例を参考にするなら春が限度かなと。

もちろん私のお財布事情もある。一番安い時期はすでに逃してるけど、3月までに行かないと行く時がない。

ついにツアー検索を始めた。

ただ個人的事情もあって日程を決めることがすぐには出来なくて、ようやく決められたのが1月末だった。2月末の空きも調べてもらってたけどさすがに急すぎた。

3月で、BAの直行便で当日午後着。

その日の公演も見たかったからここは譲れなかった。木か土は必ず入れたい。マチソワあるから必ず別のキャストがやることになるから。日曜日は休演日だから滞在日には入れたくない。自分の現場予定もすでにいくつか入っててそこも避けなくちゃいけないし、滝沢歌舞伎の発売日は日本にいたい。

候補はほとんどなかった。

3月頭か末、もしくは歌舞伎諦めて日曜日を挟むか。結局1番安かったのが3月頭でそこに決めた。

それから初日のチケットを確保。時間に余裕が欲しかったし、勝手に初日はElと決めて通路横の良席を取った!

それから他のビリーにも愛着が欲しいと何度も動画を見た。1人はまだ動画アップされないんだけど。

5公演のうち2回Elを見たい。見る。見れると思う。

それから気になってるのがMatteoくん。なんか可憐なの。かわいいの。しかもバレエの子。見たいなぁ。それから顔も好みじゃないしストリート系の子なのにフレンチビリーくんが気になってて。この3人は絶対!いや、欲張りすぎ?!Elくん2回とMatteoくん見たいなぁ!

マイケルのZachくんは2回ぐらい見れると思う。

今Elくんと全く一緒に出てないのはバランスとかあるのかなーと思うんだけど、もし2人一緒に見れたらこんな幸せはない。でもZachくんはどこかで絶対見れる。大丈夫。

そんなこんなでいってきました。初ロンドン。