見てきた。
亀梨君の初外部公演です。そしてジャニーズ大好き蜷川さん!
オープニングインパクトがすごかった。
あの奇怪なオブジェたち(後で実在の絵画から引用してると知る)、スラム街の住人たち。
人々の人形のようなストップモーションもすごかった。
実はあのオブジェたちはHieronymus Boschという人の絵の中に登場している。いくつかの作品から引用してるんだけどどれも罪、罰といったものをテーマにしてると言われてるらしい。
女力士や小人、負傷兵やボロボロのスーツを着た紳士風の人など奇妙なスラム街の住人たちの中で、上下デニムのシンプルな出で立ちの亀梨くん、そしてみつきちゃんは異質で儚く繊細で美しかった。
ギラギラと生きるエネルギーに満ち溢れている彼らとの対比は面白かったし、亀梨くんが配役された意味もそこにあるんだろうなと思った。
シャイで実直な青年。
亀梨くんのちょっとハスキーで甘い歌声は絶妙に世界観を作っていてよかった。
パワフルに歌い上げるマリーやスラムの女性たちとは違って、透明感のある声で歌うみつきちゃんも素敵だったなぁ。
思ったより歌が多くて、どれも詩的で不思議な感覚。
短く切った黒髪の後ろ姿がさらに賢治というキャラクターを作っていた。
これは絶賛されるなぁって思ったよ。
私は、何年もジャニ舞台の座長を続けてる人たちをどこか不幸と思っているのだけど。
いい経験ができてよかったね。