偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

4 Billys!

今回の渡英の目的はDad役のDekaさんでした。

キャストが変わる前にどうしてもDekaさんのDadを見たくて、半年前に予約しました。来年は別件があるから渡英はないなと思ったので、Deka Dadも今のVPTも見納めだろうと思ってました…当初は。

その目的は果たされて今回は4回ともDekaさんのDad♪ SDでも会うことができ、出発ギリギリに用意したギフトをお渡しできた!

クリスマスって言ったら靴下、というロンドンの友人のアドバイスのままに靴下屋で購入。

その日は誰も彼を待ってる人はいなくて出てきてすぐ捕まえて、会えてよかったこと、前回来た時はバケーションであなたはNYにいて会えなかったってこと、今夜はどうだった?って聞かれて感動しましたって伝えて。実際久しぶりに見るビリーは初めて生で見た時よりもさらに思いが強くて、また戻ってこれたことが嬉しくて最初っからずっと泣いて見てしまった。

ビリーライブも見たって話もして。サインを貰って写真を一緒にとって、クリスマスシーズンなのでギフトを持ってきましたってお渡しして。開けていい?って言われたのでもちろんと。靴下柄の靴下と5本指靴下とクリスマスっぽい柄の3足。とっても喜んでくれて、親切にありがとうっていわれて(多分。kindly...!みたいな感じだった)、ギュウッとハグしてくれて明日使うよ!とまで言ってくれた。(リップサービスでも嬉しい)

それが到着初日だったのですでに感無量、燃え尽きそうだった。

がしかし。

本来の目的はそうだったのだけどあれから半年、ビリーが全員変わってしまったのだ。

3月に見たビリーは一人も残ってない。つまりどの子に当たっても初見、初めまして。前回エリオットガチャに翻弄されたことが嘘みたいに誰でも来い!な状況だった。

今回はどの子にも思い入れないようにと思って来たのだけど、やっぱり気になる子はいて。

まず前回唯一見れなかったブロディ。彼のことは絶賛する人が多いし見聞きした印象では一番バランスが取れているように思えたのでできれば見たいなと思ってた。バレエもアクロバットも、それにお芝居もいいと。見た目の可愛さは間違いないしあの絵に描いたような英国少年なビジュアルは割と好きなのだ。ソバカスいっぱいで笑顔が可愛い!

個人的に興味があったのはトーマス。多分怪我をする前だったらダントツに見たい子だったと思う。この子もバランスが良さそうだなと思っていたのと、teamの評判がとにかくかわいい!だったのか気になった要因。インタビュー動画で見るちょっと生意気そうなニヤリ顏も気になってたし。

実はナットはあまり気になってなかった一人。デビューの日、公式がツイートするほど大絶賛のElectrocityだったようだけど、結局その後目にする評判がダンスだけなのかな・・・という印象で。個人的にはどれか突出してるよりもエリオットみたいに全体のバランスがいい方が好みだったから。

ユアンはまだあまり情報がなくて、思い入れる何かがなかった。ちょうど3月の時のブロディのように。

1日目はEuan。やっぱりデビューしたばっかりだけあって小さい。かわいい。子供に言うのもなんだけど、若い!

なんだかんだElliottが卒業してからもElliottをビリーの子って視点で見てたから、自分の中のビリー基準がElliottぐらいの子になってたみたい。それに前回見れた4人はOllie以外はシニアビリーって感じでもうそれなりに大きくて、そこからのEuanだから驚くぐらい子供で。改めてこんな子が出ずっぱりの主役ってすごいなぁと思った。

初回はビリーエリオットとの感動の再会!って感じで最初からポロポロ泣いてしまった。B列のセンターだったからsmall boyに指揮してるおにーさんが声かけるのも聞こえてきてare you ok?とかなんとか・・・(もはやうろ覚え)当たり前だけどDVDの通りだ、あのミュージカルだ!って感動しちゃった。本当の初めての時はただ圧倒されて涙も出なかったけど、あの時よりもっと思い入れが強くなっての再会。感涙。

Euanは表情がコロコロと変わってとってもfunny! cute!そしてターンの回転速度が速い!

クルルルルンッ!ってなんだろう?妖精みたい。妖精みたいっていうのもなんだか変な表現だけど。

回ると星が散るみたいな感じ。かっこいい!っていうよりやっぱりキャワイイ☆

Born to boogieはノーミス!なかなかできる子とみた!ちっちゃくてチャキチャキしててかわいい。

またマイケルのBenくんとのちったいコンビがかわいくて!前回見たOllieとZachのちったいコンビもこんな感じだったかなぁ?

Benくんはわりと果敢に色々やってみる子で、ナットクラッカーのところとかちょこちょこアドリブで笑わせようとするんだけどどれもこれもかわいくて、アハハと笑うっていうより顔がただただ緩んじゃう。もう初見ですっかり虜になってしまった。Euanのfunny faceも顔緩んじゃうしこの二人見てるととっても癒される。

Euanは表情もとっても豊かでかわいくて、みんな好きになっちゃうんじゃないかなぁ。デビーにあそこみたい?って言われた時のヘーンな顔とか、Electricityの拍手喝采への素直な表情とか。

あとね、表情の作り方というか癖がちょっとElliottに似てる。ほっぺた膨らませてフーーーってするのとか、お口パカッて開けて踊ってるところとか。Elliottの時もあれかわいいな、って思ってたけど一緒(* ´ ▽ ` *)

それからkarate jumpが気になってたのだけど、結局どれのことかよくわからず。強いて言えば回し蹴りっぽい振り付けが2回ぐらい入ってたような?でもバタフライっぽくもあったしどっち??

そして彼はboard flipをする子だった。あれ、すごいな〜とは思うんだけど、バレエの子には最後までピルエット回って欲しかったりする・・・ちょっと忙しいんだよね〜。でもstreet billyがいない今、あのくらいのアクロバット見せてもらえる方がリピーターとしては楽しいかも。

全体的な雰囲気が前とはちょっと変わってたなーという印象だった。なんていうか明るくなった?勝手な推測だけど、前よりも舞台に立ってる大人たちが子供達を盛り上げようとしてる感じ。

例えば2幕最初、前はふてくされるビリーに二人ともちょっかい出すけど大人が子供をからかうような、子供にとっては不快な感じが出てたんだけど、今はわりと本気で大人が楽しんで子供と遊んでる感じ。だからビリーの方も結構笑顔なんだよね。あとはElectricityのラストもDadが立ち上がって・・・前はビリーのダンスの素晴らしさに圧倒されてる感じだったけど、今回は「どうよ!うちのビリー!」って得意げに客席にアピールしてる。で、実際客席の雰囲気もすごく盛り上がってたように思う。

そして初の最前列(Bだけど)ですが、あまりに臨場感がすごくて足元見切れることは気にならなかった。後で後列に入ったらそれはそれですごく楽しめたけども。

目の前をsmall boyやビリーがステージ降りたり登ったりするお席、たまらんです。

2日目はThomas。この日はうっかりキャストボード見忘れて出てくるまでのお楽しみになっちゃった。

彼は行く直前に公式があげた写真の通り、すっかり変わっててびっくりした。だいぶシュッとして、髪型も変わってmeet billysの感じと比べたら大人っぽくなってた。見た目は。

中身はもうウワサ通りかわいくてcheeky!!これが見たかった〜!!彼はもうアイドルだね!すごい!客席に向かって指差し!フゥッ!!

私のツイートによるとB~C列の15番辺りに指差しニヤリしてたらしい。客席も彼のcheekyさに大受けするもんだからさらに調子に乗っちゃうわ、Thomas。

大人に構われるどころか自分から行っちゃうし。Dadのフォークソングでsons to make you proudのところ、トニーがビリーを小突くってのが定番だと思うんだけど、なんとThomasビリーはにーちゃんの頭撫でやがった!!アイツww

Electricityでは最初のダンスパートの終わりでスタオベする人がいてめっちゃ嬉しそうだった。

お芝居はやってるんだけど、そういう客席の反応をしっかりキャッチして反応してるのがものすごい…Thomasらしさなんだろうね。ほんと魅了されてしまう、あれは。シンディナースのシーンでは、右左って腕を上げさせて何するかと思えばビールの缶をもたせてゴクゴク!細かいお人形遊び。

そんなお調子もんのビリーだけど、私の大好きな口パクをやってた!the letterのところでElliottもビリーライブではやっていたところ。あのシーン、覚えるほど何度も読んだっていうのが伝わるからウィルキンソン先生が歌ってる時の口パクがすごく好きなんだよなぁ!!

3日目はマチソワ。この日はお友達と一緒だったからさらに楽しい観劇になった♪

マチネは我らが?Brodieパイセンっす!流石この面子の中だと貫禄がある!かっこいいです!!

動きがどれもこれもキビキビしてて見ててとても気持ちが良いのだけど、ウワサ通りびっくりするほどのぶきっちょさん。

そんなかわいいアピールありますか??ずるい。

多分衣装の裾を引っ張るのは癖だと思うけどexpressingの時やたら引っ張ってて、あのーパイセン、引っ張りすぎて背中側の裾上がっちゃってますけど??って思ったら振り返ったBrodieの襟元が異常に窮屈で。あれ?前後逆に着てない??って。

今思うとBenちゃんが逆にして渡したのかもと思うけど、そうだとしてもそれがBrodieに当たる運の良さどうですか?

そしてそのあとのピンクのガウンを前転で着られず(何回やってんですか?パイセン!!)。マイナーたちから集めたお金のボトルの蓋を転がす。テープ巻き上げる時、途中で切っちゃったりしないか、ハラハラしましたよ。

あんな不器用でちゃんとboard flip飛ぶんだから信じられない。他の完璧さを不器用さでバランス取ってるパイセンでした。ダメだ・・・ハートを掴まれる。。

そして突如として私の前に現れたBenちゃんはこの日も可愛さ炸裂してました!!

Euanとのちったいコンビも激キャワ☆だったけど、Brodieとの身長差、たまらんです。

クリスマスのシーンでビリーのほっぺにキスする時、背伸びするんだよ?ビリーに掴まるんだよ??

ソワレはNat。お友達の予想が完璧に当たって、全ビリー制覇できました。

この時点までは今のビリーズの中で1番が誰だなんて決められないだろうなと思ってたし、誰もElliottを超えないんだから決める必要もないと思ってました。

が。一幕見おわって友達と集合して。二人の表情が物語ってた。私と同じ!!

Natすっごいいい!!!!

10年来のファンに通いたい!と言わしめたほどの素晴らしいビリーだった。

ダンスやアクロバットがすごいというのは知ってた。公式も総立ちの会場写真をツイートしてくらいですから。でもあんなにお芝居がいいとは思わなかった・・・!

Natの表現するビリーが1番ビリーらしかった。映画のビリーのイメージそのもの。

男の子はボクシングをするのが当たり前、マイナーになるのが当たり前、スト破りは悪。そういうものを好きでやってるわけじゃないけど好き嫌いも考えないで大人の言う通りやってきたビリーが、バレエの楽しさを知って、やりたいものを見つけ、でも大人達には認めてもらえず。

そういうビリーの苛立ちや焦り、それから実際のところ家族や町の人たち含めみんな窮地に立たされてる、先々への不安。そういうものがちゃんと表現されてた。

笑わないビリー?

笑って楽しくやってたらAngry Danceは踊らない。

Natは笑わないわけじゃない。ダンスの喜びはちゃんと表情でも表現してた。喜びはニコニコの笑顔でだけでしか表現出来ないもの?そんなことない。時々笑うビリー。時々しか笑わないビリー。だからこそ見てるこっちはあの子の笑顔が見たいから夢を叶えさせて!と願って物語に引き込まれて感動するんじゃないのかな。と思う。

Dream Balletの清々しさとか、Electricityの圧倒的なダンスとか。ダンスに身を投じる喜びに溢れていたよ。Electricityの最後、スタオベと拍手喝采を浴びてるビリーのNatは泣くんじゃないかと思った。そういう顔をしていた。

思い込みたいだけかもしれないけど、あの表情はNatの表情じゃなくてやっぱりビリーなんじゃないかなと思う。あの瞬間もまだお芝居の中にいるんじゃないかなって。反対されてバカにされてオーディションだってうまくいかなくて。でも今、自分のバレエに見てる人たちがこんなにも喜んでくれてる!みたいな。

そしてフィナーレでは惜しみない笑顔を見せてくれるの。あの子があんなに笑ってる!!!

ビリーの時のNatはあまり笑顔を見せないからなんだかOliverみたいで。双子だから似てて当たり前なんだけど。でもフィナーレのNatはいつも写真で見てる知ってるNatになる。

ダンスも評判通り素晴らしかった。特にElectricityの最後のピルエットの回転の速さは目を引いた。圧倒された!

ところどころ筋力の弱さが出てターンがぶれることはあったけど。(あの華奢さだからね)多分スピードが出た方が安定するんだろうな、あの子は。コマみたいなもの??

Angry Danceの説得力もダントツだったし、とってもよかった。

もう一気にファンになってしまったよ。もう一回見たい!と即座に思ったもん。

見る。見れると思う。

現役ビリーでは私、Natのfanです。

初めてのお見送りもしてきた。

パイセンが助手席でめっちゃノリノリでなにやら踊ってたのかおかしかった〜。もうあれはファンサービスと捉えることにする。

Natは後ろで運転席と助手席の隙間からチラ見えしたけど、おすまし顔で去っていったよ。

また春にね。絶対会いに行きます。