偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

エリザベート

お初です。

去年スルーしていたものの、開演してからの大我の評判がすごく良くてスルーしたことを猛烈に後悔、ありがたいことにほぼそのままのキャストで再演が決まりなんとかチケットゲットして見てきました。

ストーリー的には…魅力的なキャラクターがトートしかいないというなんとも言えないストーリーでした。ルドルフはまあまあですがシシィがなーー。自由が奪われることなんてちょっと考えればわかるしフランツだってちゃんと教えてくれたじゃない!と言いたくなる。最後の方で世の中を知らな過ぎたと歌ってるんだけど、ホントにね(。-_-。)ってなってしまう。

勝ち取ったルドルフの育児権も結局放棄して1人でフラフラ旅してるし、精神病院でエリザベートと思い込んでる?患者さんに向かって跪くのはあなたの方とか言ったり、結構どうしようもない女って感じ。

そういうわけであまり物語には引き込まれずだったのですが、芳雄トートの圧倒的な存在感と歌には酔いました。

むしろこれがあったから楽しめた。

いつもジャニ舞台で慣れたはずの帝劇が全く違う空間のように感じました。

いやー。

素晴らしいね。

正直テレビで歌を聴いた時は凄さがよくわからなかったんです。

テレビの闇が広がると生で聴くのと、まるで別物!本当に声がグワアアッッと広がって帝劇がいつもの倍にも3倍にも広がってくような感覚でした。

大我は。

大我だから特別何ということもなくて、それだけカンパニーのレベルに食らいついてたと思う。いちしゅつえんしゃとしてしか見なくても謙遜ない。

ママが恋しいルド、周りに煽られてハンガリー国王になろうと立ち上がるルド、どっちもなんだか頼りないんだけど、死ぬんだと決めた時にトートにキスするルドルフは妙にキリッと意思を感じる表情をしてて怖くて美しかった。

また見ることは…ないかもしれないけど良い体験でした。