アングリーダンス、圧巻だった。
最後まで体力も気力も切らすことなく燃え尽くしたという感じ。思い出すだけで涙が溢れそうになるし、見終えた直後は放心してしまった。怒りの叫び、タップ。
ナットを初めて見た時の衝撃と言った友達がいたけど、まさにそのくらいの衝撃。
私はこれが私のビリーエリオットジャパンのファイナルでもいいと思ってしまうくらいの気持ちだった。
ビリーデビューなのに。
すでに出来上がって完璧。
もちろん小さなミスはあったし、アクロバットも得意ではないみたいでバック転はElectricityで1回だけ、ピアノフリップはビリージャンプだったけど。
ビリーを自分のものにしちゃってるの、もう。役作りと言う意味ではもう今完璧なので最後まで同じクオリティを見せてくれると思う。
Electricityの歌もとてもよかった。
ちゃんと台詞だった。ストーリーと関係なく突然歌ったりしない。抑揚が全て感情で。
ドキュメンタリーで歌うなと言われて難しいと言っていたカズキ。確かに彼は元々歌っていて、綺麗に歌うことが大事な世界を生きてて。
私はElectricityお披露目の歌を聞いた時、"歌ってる"カズキが好きになれなかった。児童劇団っぽいお芝居や表情も、なんだか苦手だなぁと思ってた。ビリーのイメージに程遠くて。
あのね、全然違いました。
歌える子の歌わないElectricity。声は綺麗だし発声がよくて歌詞がとても聞き取りやすい。でもビリーの感情がしっかり乗ってて少しもカズキじゃない。
お芝居もしかり。
私はもっと…ブラッドリーのような芝居をするんじゃないかと思ってたの。
時々勢い余って走ってしまってたけど、そんな些細なミスはカズキのビリーの魅力を妨げなかった。
当日券で急遽行ったのだけど、行ってよかった。諦めなくてよかった。
何度も味わいたい。
可能なら大阪の最後まで、ビリーでいてください。また見に行きます。
