偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

相対的浮世絵

とても良い作品でした。そして亮太くん含め役者さんたちみんな達者で、ちゃんと笑えてちゃんと泣ける、しみしみ心にくるお芝居でした。

きちんとお稽古したんだなぁってくらい、台詞が良くて新しい亮太くんで。

アフタートークで、会話劇が初めてで難しいと言っていた亮太くん。ジャニ舞台慣れした彼は伊礼くんとの会話のシーンなのに思いっきり伊礼くんに背を向けて目の前に立ちはだかって客席向いて台詞を言ったのだそうです。まだ青木さんが役者たちに自由に動いてもらう段階のお稽古で。

亮太くんの出たお芝居の全ては見てないけど私が見たものに限って言えば向き合ってなんでもない会話をする、みたいなものは確かになかったもんなぁ。特にジャニ舞台は。客席に向かって決め台詞!みたいなものばかりだもん。そりゃ難しかっただろうと。でもそれをきっと丁寧にお稽古してくれて、亮太くんもモノにしてあの作品になったのだからすごい!ありがたい!嬉しい。

生き残ったのはクズ2人と青木さんが言ってたけどまさにその通りで15年前は笑って済まされた設定も今じゃ笑えない、まさにクズ。

死人を大事にしないのか?生きてる方が偉いのか?なんてことを考えながら、モヤモヤしたお互いも最後はスッキリ。

アフタートークのザッツ演劇トークは亮太くんが置いてけぼりになるほどで(司会の方はどなたなのでしょう?めちゃくちゃ演劇愛がすごいタイプ)、黙って聞いてるのも味わい深かった。MOMOの話とか、土田さんと青木さんが同い年で意識しあってたこととか、台詞のまだ入ってないうちのお稽古は相手の言うことをちゃんと聞くからいいんだとか、土田さんは割と位置決めてお稽古やるけど青木さんは役者にまず自由に動いてもらうタイプだとか、脚本はいつ仕上げるかなんて話とか、なかなかジャニーズの子を観に行って聞けない話。

ちょっとでも興味ある人、観に行って欲しいなぁ。チケットまだあるしね!!