偏食観劇屋

色々見たい、偏ったエンタメファン

タクフェス天国

初タクフェス、入った時からトークしながらおしゃべりしたお客さんにチューハイやらお菓子やらのおみやげを(後で)配布するという不思議空間でゆるっとした気楽なお芝居の雰囲気がすでに。本当はここに壁があるんですよーと言う説明や、壁がある設定でのパントマイム、生着替えしますって説明となに履くと思いますー?と客席に話しかける感じ、あとどこだったか子供受けしそうなシーンもあって、小学生の宅間さんファンがいるのも納得!ファミリーで楽しめるホームドラマという感じだった。

りゅうたろうがなんでかよくわからないけど劇場で働くことになった、という設定最初は本当にわけわからんのだけど少しずつ生い立ちとか見えてきて、なんとなく理由を想像して進んでいくと、最後に種明かしをしてくれる。そこに驚くような秘密はないんだけど、あったかくて優しくて、やっぱりそういう人たちなんだなーってわかって泣いてしまう。

地震のシーンは今また頻繁に地震が起きてるからまた違った怖さがあったけど、津波にのまれたりゅうたろうは原くんが演じてるからこその生き延びる説得力があって、タイタニックのローズを思い出しちゃった。あれもあの役者だったら生き延びるよねっていう生命力あふれる人だった。

劇場を舞台にしたお芝居なので、ところどころエンタメを続ける意味みたいなものを役者たちが語るのが堪らなかったな。特にコロナ禍の今、グッとくる。

まあそんな内容だったからこそ、キャストの1人広田くんのご挨拶は泣いちゃったのはわかる。今日誕生日なんです、こんな風に舞台に立てて…などと話しながら感極まって勝手に泣いてて。で、それを見てる原くんや入山さんまでもらい泣き。あれ?まだお芝居続いてる??っていうような、ほっこりあったかい雰囲気がカテコまで続いてて心地よかった。

で、実はその後誕生日のサプライズを用意してたのに、自分で今日誕生日って言って泣いちゃったから台無しだよーっ!と宅間さん。

最後までほっこりな天国だった。


途中で酔っ払いながら管を巻く東大卒の稲妻くんの台詞はちょっと考えさせられたなぁ。将来の選択肢を増やすために大学に来たのに選んだものをバカにされるって、あー、なんかあるよなぁって。東大卒の人を知ってるだけに。私も最初の就職先決めた時に親にえ?って言われたしな。